論理と情緒と情熱と。

就活とかキャリアに関すること多め。「考えたこと」特に、キャリアに関するエントリーを中心に掲載してます。

日本IBM コンサルタント職種のESを解説してみる

スポンサード リンク

日本IBMのエントリーシートの募集が始まりました。

IBMという会社は昔はハードの会社でしたが、マイクロソフトやインテルにパソコン事業で圧倒されたため、ビジネスモデルの転換を余儀なくされました。最近、ソニーがパソコン事業を売却するニュースが有りましたが、IBMは2004年にすでにレノボにパソコン事業を売却しています。

そして、現在はシステムインテグレータを主な事業としています。NRIやアクセンチュアなどを思い浮かべてもらえればと思います。

情報システムの企画から構築,運用までに必要な業務を一括して提供するサービス。SIと略す。SIサービスを提供する業者をシステム・インテグレータあるいはSIベンダーと呼ぶ。

 インテグレータはユーザー(依頼者)に最適な情報システムの企画,立案からシステム設計,アプリケーション・プログラムの開発,さらに最適なハードウエアの選定や調達,完成したシステムの運用・保守に至る様々なサービスをまとめてユーザーに提供する。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/word/page/10000669/


f:id:kyuruppa:20140214143406j:plain

さて、こういうエントリーシートでは設問の意図を把握して、いかにそれに沿った答えを書けるか、ということが大事。でも就活生の立場だとそういう意図ってあんまりわからなかったりするので、その辺を解説しますよ。

一般的なESの書き方はこちら
【学歴別】ES(エントリーシート)の考え方 - 論理と情緒と情熱と。
ESをわかりやすい構成で書くコツ「状況・複雑化・疑問・答え」(考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則) - 論理と情緒と情熱と。

日本IBM コンサルタント職種15卒ES

  • あなたがコンサルタントを志望する理由を記述してください。 500 文字以内

これにはコンサルタントという職種がどういう仕事をするかということを把握して置かなければなりませんよね。

コンサルティング - Wikipedia

コンサルの仕事の要素はいくつかありますが、たとえば、
・複雑な事象を整理してわかりやすくシンプルな本質に整理する
・考えることが好き
・クライアントのためにサポートをする。提案はするけれど自分が実行まで携われる立場ではない
・コンサルタントのアウトプットは、社長や部長の、意思決定を変えること
・様々な業界に携わることで、多様な知識を得ることが面白いと思う
といった感じですね。あとは、なぜそのようなことに興味をもつようになったのかを、自分の過去の経験に基づいて記述できればOKです。

  • あなたはIBMで何を実現してみたいですか?ご自身の夢や目標を交えて、具体的に記述してください。 500 文字以内

IBMが事業を通して社会に与えている価値はなにか、ということを考えることがポイントです。
システムインテグレータというのは基本的にはクライアントの要望ありきで、それをいかに円滑に実現してクライアントのビジネスを発展させるかということが肝になってきます。
そしてIBMともなればクライアントは基本的には大企業になり、大企業というのは確実にこれからの世界を作っていきます(既存の大企業という意味ではなく、帝国的なまでに大きな企業が世界を支配していくということ、この大企業にはアップルやグーグル、フェイスブックも含みます。詳しくはこちら)。そういった、より良い世界が創られていくために、その流れを企業のコンサルティングという形で関わりたい。私ならこんなかんじのことをもっとうまい日本語使って書きますね。
志望動機の書き方も参考にしてください。

面接ES全てにつながる本質的な志望動機の考え方 - 論理と情緒と情熱と。
志望理由で「成長したい」と言う就活生がいたら迷わず落とします - 論理と情緒と情熱と。

  • 高校入学以降、複数人で何かに挑戦したことにより経験した困難や挫折について、それをどのように乗り越え、そこから何を学んだかを教えてください。 500 文字以内

普通自己PRというのは、大学生時代のことを書くのが望ましいのですが、わざわざ「高校入学以降」と書いてくれている以上、どちらでも良いとは思うのですが、どちらかといえば大学時代の事のほうがベターでしょう。
書き方についてはこちらを参考にして下さい。

面接やES全てにつながる本質的な自己PRの考え方前編:面接官の意図 - 論理と情緒と情熱と。
面接やES全てにつながる本質的な自己PRの考え方後編:ー効果的な自己PRの構造ー - 論理と情緒と情熱と。