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面接やES全てにつながる本質的な自己PRの考え方後編:ー効果的な自己PRの構造ー

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前回は自己PRについての基本的な考え方を紹介しました。今回は、実際のハウツーです。

面接やES全てにつながる本質的な自己PRの考え方前編:面接官の意図 - 論理と情緒と情熱と。


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<このブログの就活系記事をまとめた記事を書きました>

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効果的な自己PRの基本構造

さて、前置きが長くなってしまいましたが(といっても重要な内容なんですけどね)、どのように「学生時代頑張ったこと」というエピソードを練り上げればいいかということについて書いていきます。

まず最初の大枠については以下の3つの要素から組み立てます。

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上の方でロジカルにコミュニケーションが大事だと書きましたが、この構造を意識するとロジカルなメッセージを組み立てやすいです。まず一番伝えたいこととして(=主張、結論)としてあなたの資質・コアをおきます。そしてそれを証明するエピソードとして学生時代頑張ったことを考えます。最後に、なぜ自分がそのような資質・コアを持つに至ったかという原体験をおきます。
基本的にはこの構造話すことを組み立てます。そして以下ではさらに根拠としての「学生時代頑張ったこと」をどのように組み立てればよいかについて触れます。

根拠としての「学生時代頑張ったこと」の組み立て方

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エピソードとしてもっとも面接官の受けがいいのは「問題解決」のエピソードです。なぜなら、ビジネスにおいて取り組むもの自体が問題解決に他ならないからです。企業においては日々解決しなければならないことが山積みです。売上・シェアが下がった、新しい競合が参入してきたetc. こういった課題に対して取り組める人材が直接的に企業の利益に貢献するわけですから、求められているのもうなずけますよね。

エピソードの背景

まず、あなたのエピソードの背景となる情報や前提を考えます。もしあなたがサークルの代表だったなら、そのサークルは何をするところなのか、規模や人数、構成メンバーの内訳、活動頻度、あなたが加入した理由などです。

問題意識・目的

次に、あなたが話そうとしているエピソードにおいて、そもそも何を達成しようとしたのかという目的や問題意識、課題などを明確にします。例えばサークルが瓦解しそうになってそれを食い止めようとしたとか、学園祭の屋台で売上100万円を目標にしたとか、です。

ここで注意してほしいのは、できるだけ客観的・定量的に、数字を使って示してほしい、ということです。例えばサークルが瓦解しそうになった、ということが課題だったとしても、それを表す指標が何かあるはずです。例えば毎月5人の脱退者が出ていた、とか、定例MTGの参加率が40%だったとか、何かしらで表すと面接官に伝わりやすくなります。

ボトルネックの特定方法

まず、ボトルネックとは何かということですが、コトバンクの記述を引用してみます。

1つの要因で全体の結果や性能を左右する、最大の要因を指す。例えば、ITや通信業界では、処理速度や通信速度を阻害する要因や原因箇所を指して用いる。

ある問題を考えたときに、これを改善すればこの問題が解決する!といったポイントのようなものです。

ここではそのボトルネックをどのように見つけたか、ということを考えみます。サークル瓦解の問題なら、サークルのメンバー全員と個別に飲みにいって、サークルに対してどう考えているかを聞いた、ということでもいいでしょう。学園祭で100万円の売上を達成しようというなら、学園祭実行委員会に聞き込み調査して、過去のデータをもらって分析した、でもいいでしょう。

ボトルネック特定

では、いったいそのボトルネックは何だったのかということもエピソードには必要ですよね。サークルが界の問題だったら、練習がきつすぎるとメンバーが感じているということがあるかもしれませんし、ひょっとしたら、三角関係になっている男女がいてみんな気まずい思いをしているのかもしれません。学園祭の模擬店の場合は、何を売るかということだったり、売り子の人数かもしれませんよね。

解決策の立て方

さて、ボトルネックが判明した上で、どのように解決策を立てて、何をしようと決めたのでしょうか。
サークル瓦解の問題ならば、練習がきつすぎるならば、練習量を減らすのか、それともその練習量を乗り越えられるだけのインセンティブを設定(たとえば練習後のアフターを充実させるとか)するのか。
模擬店の話だったら、売り子の人数を増やしたくても、自分はかわいい女の子の知り合いがいない、それだったらメンバーに呼びかけて、売り子を引っ張ってきた人には割引券を贈呈するとか。

解決策の実行

解決策を打ち立てたら実際に実行したときはどうだったのか。そのときに困難はなかったのか、想定通りだったのか、などを考えます。
模擬店の話だったら、最小の割引ではあまり紹介があがってこなかったので、学際の打ち上げの飲み会代をタダにするインセンティブを付与したらうまくいったとか。

結果

最後に解決策を実行した結果どういう結果になったかということですが、これも「問題意識・目的」の部分と同様、なるべく数字を使って定量的・客観的に示したいところです。
模擬店の話だったら、売り子が20人集まって、結果的に売上が120万になったとか、サークル瓦解の話だったら、定例MTGの出席率が9割を超えるようになったとか、ということです。

おわりに

以上が、問題解決のエピソードを準備する際に用いると望ましいフレームワークの解説です。ES、面接などアウトプットする形に合わせて、適宜調整してくださいね。

いかがでしたでしょうか。こんなエピソード経験したことないよー、という人もいるかもしれませんが、この構造の全てを用いなければならないということではありません。これはあくまでも目安なので。
それに人間というのは無意識のうちに問題解決を行っているものです。それは大なり小なりだとしても、立派なエピソードです。それに気づこうと自己分析することが、自己PRを考える第一歩になるのです。


自己分析の参考にどうぞ。読むと就活のやる気もでますよ^^