論理と情緒と情熱と。

就活とかキャリアに関すること多め。「考えたこと」特に、キャリアに関するエントリーを中心に掲載してます。

面接やES全てにつながる本質的な自己PRの考え方前編:面接官の意図

スポンサード リンク

さて、この前は志望動機の書き方についての記事(面接ES全てにつながる本質的な志望動機の考え方 - 論理と情緒と情熱と。)を書きましたが、今回は自己PRについてです。
就活する上では志望動機同様、面接やESで問われます。場合によっては性格テストもですかね(性格テストについてはまたいろいろ書きたいことがあるので、それは別の機会に記事にしたいと思います)。

<このブログの就活系記事をまとめた記事を書きました>


ここでは自己PRとしていますが、選考においてこの質問は様々な形で聞かれます。
「自己PRをしてください」
「強みは何ですか」
「学生時代に頑張ったことを教えてください」
これらは全て同じことを聞いています。つまり、「あなたのアピールしたいポイントは何で、それはどういう経験に裏付けられているですか?」、この種類の質問で面接が聞きたいことというのはこれにつきます。面接官が聞きたいことは一緒なのです。
この記事では、その自己PRに対してどのように準備すればいいかを解説します。

f:id:kyuruppa:20140103174144j:plain

「学生時代にがんばったこと」

典型的でかつもっとも高い割合で聞かれる質問が「学生時代に頑張ったことは何ですか」でしょう。さて、これを考えるときに、皆さんはただ何となく、自分がアピールしたいエピソード(サークル、バイトなど)を羅列して喋って、または書いていないでしょうか。そんなとき、面接官はきっとこう思うでしょう。

この子は何を伝えたいんだろう

ロジカルなコミュニケーションを意識する

あなたはきっと、自分が何を伝えようと意識せずに喋っていたことに気づくはずです。ビジネスにおいてはロジカルなコミュニケーションが求められます。ロジカルな、とは、無駄なくわかりやすく相手に情報を伝えられるということです。

面接における会話、ビジネスにおけるコミュニケーションにおいてはスピードが重要視されます。ビジネス環境は刻一刻と変化しておりすべての企業はその変化に対応しようと必死で立ち向かっています。そんなときに、結局何がしたいかわからないような会話をしていたら非効率きわまりないことは火を見るよりも明らかでしょう。

ロジカルなコミュニケーションの鉄則の一つに、結論をきちんと意識する、ということが挙げられます。それが、先ほどから書いている「結局何が言いたいの?」ということです。1つのエピソードに対して1つのメッセージを伝えることが原則です。1つのエピソードでいくつも伝えようとするとけっきょく情報が過剰になってしまい、何を言っているのかわからなくなってしまうのです。二兎を追うものは一兎も得ずということですね。

「学生時代に頑張ったこと」で伝えるべきはあなたの強み

少し話が脇道にそれました。それでは、学生時代頑張ったことという1つのエピソードに対してこめるべき1つのメッセージとは何でしょうか。それはズバリ、あなたの強みです。あなたのアピールポイントです。あなたが自社の利益に貢献してくれるであろうポイントなのです。

面接官の意図

そもそも、なぜ面接官は就活生に自己PRを求めるのでしょう。この質問の意図は何なのでしょうか。これは非常に大切なポイントで、企業が採用活動を行う根っこそのものなのです。

ここで考えてみてください。企業の目的というのは何でしょうか。社会貢献でしょうか?困っている人たちを助けるためでしょうか。そんなことないですよね。営利企業なのですから、利益の最大化というのが全ての企業に課せられた宿命なのです。

多くの企業が株式会社という形態をとっていますが、なぜ株式会社は利益を最大化しなければならないのでしょうか。それは従業員に給料を払うためでも、役員の懐を暖めるためでもなく、株主に対して利益を還元しなければならないからです。
簡単に話すと、株式会社は株を買ってもらうという形で、株主からお金を提供してもらっています。会社はそのお礼として、業績が良い場合、配当という形で株主に利益を還元します。
また、株主は会社の株価の値上がりを期待しています。株価が上がっればその株を売ることによって、自分が買った値段と売った値段の差を儲けることができます。
運営資金を株主から提供してもらっている以上、会社は株主のために利益を出さなければならないという責務を覆っているのです。

f:id:kyuruppa:20140103183051j:plain

ここから、企業が就活生に自己PRを求める理由が見えきます。それは、この学生は自社の利益に貢献してくれるか、それだけの能力があるか、ということです。この厳しいビジネス環境の中、自社の売上を増大させ、利益を拡大してくれる人材を求めているのです。
なので、企業は別に、「インターハイに出場した」という肩書きがほしいわけではありません。「起業した」という事実がほしいわけでもありません。ある特定の分野で大きな業績を成し遂げたなら、同じような大きい業績を自社でも打ち立ててくれるか、という再現性を求めているのです。

アピールすべきは「資質」「コア」

そしてそういう再現性というのはあなたの「資質」や「コア」によって担保されるのです。したがって、「学生時代頑張ったこと」のエピソードで伝えるべきメッセージはあなたの「資質」や「コア」なのです。

「資質」や「コア」というのはあなたを形成する根っこの部分にあるものです。それは責任感やタフネス、上昇志向などといったものです(これはあくまでも一例です)。なぜこれらが再現性を担保するのか、すなわちなぜスキル(語学力やプログラミング能力、マネジメント能力)が担保しないのかというのは、スキルというのは後天的に獲得できるものであり、資質やコアがきちんとしていれば(適切な努力を積み重ねれば)容易に身に付けることができるからです。つまり、適切なコアを持ち合わせている人ならばスキルを身につけられますが、スキルを持っているからと言って、適切な資質やコアを持ち合わせているとは限らないのです

f:id:kyuruppa:20140103165432p:plain

資質やコアについてはこちらの記事も:自己分析のやり方がわからない人へ。最小限の努力で最大限の自己分析の方法その1:自己分析が必要な理由とそのゴール - 論理と情緒と情熱と。


次回は、具体的な作り方について解説します。

➡後編:
面接やES全てにつながる本質的な自己PRの考え方後編:ー効果的な自己PRの構造ー - 論理と情緒と情熱と。


自己分析の参考にどうぞ。読むと就活のやる気もでますよ^^