論理と情緒と情熱と。

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中部電力のESを解説してみる

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電力会社の決算はどこも厳しいみたいですね。原発停止とアベノミクスのダブルパンチ。

http://mainichi.jp/select/news/20140201k0000m020137000c.html
アベノミクスによる円安は確かにトヨタなどの輸出企業にとっては追い風ですが、燃料を輸入しなければならない電力会社にとっては燃料費が高騰するので全く嬉しくありません。自動車や電機などの輸出産業が日本経済に占める割合が大きいので、全体で見た時にはアベノミクスによる円安それ自体はプラスなのですが、為替というのは万人にとって嬉しいものってわけではないんですね。

記事中に、

 中電は4月に電気料金の値上げを予定している。水野明久社長は同日の記者会見で、15年3月期で黒字化できるか質問されたが、「値上げは、まだ国の委員会での審査段階。来年度を見通すのは早すぎる」と述べ、見通しを明らかにしなかった。

とありあますが、こうやってコスト分を電気料金に上乗せできるのって規制で守られた電力会社ならでは。一般企業では考えられません。
こういう制度は、たしかにインフラ企業の存続という観点から見れば、望ましいですが、消費者の負担が重くなるという意味では最悪です。さっさと自由競争にして欲しいですね。

さて、こういうエントリーシートでは設問の意図を把握して、いかにそれに沿った答えを書けるか、ということが大事。でも就活生の立場だとそういう意図ってあんまりわからなかったりするので、その辺を解説しますよ。

一般的なESの書き方はこちら
【学歴別】ES(エントリーシート)の考え方 - 論理と情緒と情熱と。
ESをわかりやすい構成で書くコツ「状況・複雑化・疑問・答え」(考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則) - 論理と情緒と情熱と。

中部電力ES

  • 当社を志望した動機、入社後に取り組みたい仕事(または実現したいこと)とその理由

一般的な志望理由ですね。なぜインフラ事業や電力事業に携わりたいのかという業界の志望理由と、その中でなぜ中部電力なのかということ、その延長上で、入社後取り組みたい仕事を書くとよいでしょう。

電力というのはまさに現代に無くてはならないもので、人々の生活を支えるものですからね。現代の利便性を象徴するものとも言えます。個人でも企業でも、電機がなければ社会活動をすることは不可能です。まさに現代の文明生活を支えていると言えますね。現在のテクノロジーを支えているといってもいいでしょう。そうですね、テクノロジーの発展・維持という面から人々の生活を支えたいといえば、他のインフラ企業と差別化できるでしょう。あとはその理由を自分の過去の経験から根拠付けることができればOKです。

面接ES全てにつながる本質的な志望動機の考え方 - 論理と情緒と情熱と。
志望理由で「成長したい」と言う就活生がいたら迷わず落とします - 論理と情緒と情熱と。

  • 「これだけは誰にも負けない」というあなたの強みは何ですか。また、その強みはどのようにして培われ、どのような場面で活かされてきましたか。

単純にあなたの人間性を問うています。ここでいう「強み」とはあなたのコアとなる資質であったり、価値観ということになるでしょう。そしてそのコアがどのように形成されていったかをみることで、あなたという人間の根本の部分を知りたいのです。くわしくはこちら。

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自己分析のやり方がわからない人へ。最小限の努力で最大限の自己分析の方法その2:自己分析のハウツー - 論理と情緒と情熱と。

  • あなたは学生時代、自分にどのような課題(目標)を課し、それに対してどのように取り組み、どのような結果を得ましたか。

学生時代にがんばったこと=自己PRですね。このような問題解決のエピソードには、こちらで触れているフレームワークがピッタリです。

面接やES全てにつながる本質的な自己PRの考え方前編:面接官の意図 - 論理と情緒と情熱と。
面接やES全てにつながる本質的な自己PRの考え方後編:ー効果的な自己PRの構造ー - 論理と情緒と情熱と。

電力業界のこれからを知るために

就職するにあたってはこの業界が将来どうなるかも抑えておくべきでしょうね。