味の素のESを解説してみる
知らない人はいないくらい有名な大手食品メーカー。味の素です。企業の中は絵に描いたような「日本の大企業」らしいですよ。いい悪いは別にして。
食品メーカーの内定者や社会人の人って、皆さんびっくりするくらい人当たりがいいんですよね。対策したからってどうこうできるレベルじゃないくらい。
こういうBtoCの企業って、大企業だから企業システムがしっかりしている分、一定上の能力があれば、飛び抜けた能力を求める必要はなくて、しかも、就活生の認知度も抜群に高いから、応募者の数がめちゃくちゃ多い。そうすると「一緒に仕事して気持ちいいか」っていう意味で、無意識のうちに人当たりのよさで選抜してしまうんだろうなあ。マスコミとかもそうだけど。
一般的なESの書き方はこちら
【学歴別】ES(エントリーシート)の考え方 - 論理と情緒と情熱と。
ESをわかりやすい構成で書くコツ「状況・複雑化・疑問・答え」(考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則) - 論理と情緒と情熱と。
味の素本選考14卒ES
【事務系Lコース】(全国型/総合コース)
あなたが学生時代に最も力を入れて取り組んだテーマを記述してください。
※力を入れた度合いの高いテーマから順に、3つ記述ください
※一つの活動中の取り組みテーマを、複数記述いただいても結構です。
例:アルバイト「だしカフェ」での売り上げアップの工夫、テニスサークル「味のもと」の会計係での活動、
ゼミ「食料経済」でのコミュニケーション強化 など
- <取り組んだ(1)のテーマ>◆テーマ(35文字以内)
- ◆役職についていれば教えてください。(全体リーダー、全体サブリーダー、パートリーダー、パートサブリーダー、その他役職、役職なし)
- ◆活動期間(15文字以内) 例:大学1年生4月~現在
- ◆活動量(15文字以内) 例:週3回
以上、同じものが(2)、(3)とある。
- ◆学生時代に最も力を入れて取り組んだ(1)のテーマについてお伺いします。
上記(1)のテーマの中で、あなたが具体的に取り組んだ課題(1)を
記述してください。(100文字以内)
- ◆上記の課題(1)を解決するために、あなた自身が取り組んだことを具体的に
記述してください。(350文字以内)
以上、(2)についても同様の設問。(3)についてはなし。
- ◆あなたが当社にエントリーする理由を記述してください。(200文字以内)
- ◆あなたの「忘れられない味」は何ですか?(15文字以内)
- ◆その理由は、何ですか?(35文字以内)
P&Gの場合もそうでしたが(そしてP&Gほどではないですが)、複数の分野での成功経験を求めていますね。それと、「活動期間」「活動量」等を書かせているのが親切というか、他にはないポイントです。ですが、こういう要素は面接で聞かれる可能性が高いです。どのくらいのコミットメントを要求される活動に従事しているかを確認することによって、その人の人間的な強度を見たいのです。
メーカーでの働き方についてはこちらに書いたので参考にしてください。
一般的な自己PRと志望動機になるので、下記のエントリーが参考になるかと思います。字数が200字と短いので、簡潔にかつ必要な情報をコンパクトに記述する必要があります。
面接やES全てにつながる本質的な自己PRの考え方前編:面接官の意図 - 論理と情緒と情熱と。
面接やES全てにつながる本質的な自己PRの考え方後編:ー効果的な自己PRの構造ー - 論理と情緒と情熱と。
面接ES全てにつながる本質的な志望動機の考え方 - 論理と情緒と情熱と。
志望理由で「成長したい」と言う就活生がいたら迷わず落とします - 論理と情緒と情熱と。
また、「忘れられない味」について聞いているのもおもしろいですね。食品メーカーならではといったところでしょうか。食品メーカーを志望しているくらいなら、味に対してもこだわりがあるでしょう、と。この設問を加えることで本当に食品メーカーを志望している人をスクリーニングしてるのでしょう。面接で聞かれても、たぶんあまりこだわりないひとは答えられないでしょうし。