論理と情緒と情熱と。

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ソフトバンクのESを解説してみる

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企業買収を続けて躍進を続けるソフトバンク。さすが孫さんの手腕と言ったところでしょうか。本当に世界トップ企業を狙える位置に来ています。保守的にならず常に挑戦し続けていて、こういう経営者が優れている企業というのは見ていて面白いですし、働きがいあるんだろうなあと思ったり。


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さて、こういうエントリーシートでは設問の意図を把握して、いかにそれに沿った答えを書けるか、ということが大事。でも就活生の立場だとそういう意図ってあんまりわからなかったりするので、その辺を解説しますよ。

一般的なESの書き方はこちら
【学歴別】ES(エントリーシート)の考え方 - 論理と情緒と情熱と。
ESをわかりやすい構成で書くコツ「状況・複雑化・疑問・答え」(考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則) - 論理と情緒と情熱と。

ソフトバンク14卒ES

1.これまでの経験の中で、あなたの強みを発揮して成し遂げたエピソードを教えてください。(200文字以上)
2.情報革命で人々を幸せにするために、上記の強みを活かしてソフトバンクで挑戦したいことは何ですか?(200文字以上)

1つ目の設問については典型的な自己PRですね。下記のリンクが参考になります。

面接やES全てにつながる本質的な自己PRの考え方前編:面接官の意図 - 論理と情緒と情熱と。
面接やES全てにつながる本質的な自己PRの考え方後編:ー効果的な自己PRの構造ー - 論理と情緒と情熱と。

「成し遂げた」というのがソフトバンクらしいと言えます。大企業では珍しいトップダウン的経営であり、仕事のスピードは早いカルチャーで、新しいことに挑戦していく雰囲気があるので、そのような中でも成果を出せる人を求めているのでしょう。
ESでは「自分がどのように考えて意思決定をし、それをどのように行動に移したか」という部分を具体的に記述するのがポイントです。もちろん、その成果はできるだけ定量的に示せるといいですね。

2つ目の設問についてなのですが、「情報革命」という言葉について古いですがこんな記事がありました。

冒頭で孫氏は、これから語る30年のビジョンについて、「情報革命で人々を幸せに」と結論を述べた。その上で、「幸せとは何か」「悲しみとは何か」についてTwitterで意見を募ったことを紹介。悲しみについては「死・孤独・絶望」、幸せについては「生きていること・自己実現・愛し愛されること」が意見として多く寄せられたことを明かした。そして、幸せの輪を広げていき、悲しみを減らしたいと決意を述べた。
ソフトバンク孫社長、新30年ビジョンを発表「情報革命で人々を幸せに」 | マイナビニュース

情報革命って、ありとあらゆる「情報」」がいつでもどこでも取り出せるようになっていく、そういう世界にだんだん近づいていくことだと思うんですよね。それがコンピューターであったり、インターネットやiPhoneを通して実現されていく。それによって非常に合理的・効率的なシステムが形成されていって、豊かな世界へとつながっていく。そして情報は人と人を結びつけ、人のつながりを強化していくものでもある。SNSがいい例ですね。これらを通して「幸せ」を実現していきたいというのが孫さんの想いなのでしょう。

ES的にはまず、「ソフトバンクで挑戦したいこと」が「情報革命で人々を幸せにすること」につながるものでなければなりませんよね。「情報革命が世界をよりよくする」という価値観がそこにはあるということです。
そして、1番で述べた「強み」とも関連性を持たせる必要があります。その意味でこのESは2つで1つのセットだと言えます。その強みを活かして、会社が社会に与えている価値にどうやって貢献し、それを拡大・強化していくのか、という視点が重要です。
そこさえおさえておけば、基本的なビジョンの書き方と後は一緒です。以下を参考にして下さい。

面接ES全てにつながる本質的な志望動機の考え方 - 論理と情緒と情熱と。
志望理由で「成長したい」と言う就活生がいたら迷わず落とします - 論理と情緒と情熱と。

ソフトバンクから内定をもらうために

トップダウンの企業なので、社長である孫さんの考えにどれだけ共感できるかというのは大事なポイントです。彼に関連する書籍はたくさん出ているので、どれか読んでみると良いでしょう。
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