論理と情緒と情熱と。

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国際協力銀行のESを解説してみる

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政府系金融の一つです。この分野に興味が無い人は知らない人も多いかもしれませんが、非常に公共性の高い仕事を担うことができます。

普通の民間の銀行だったら、利益最大化が最優先事項ですから(当然ですが)、利益を生まないような案件には融資をしません。しかし、利益を度外視しても、日本や世界の発展のために資金を必要としている案件はあり、そういうものに対して融資することが国際協力銀行の役割です。基本的に扱う案件は大型で、社会貢献性は非常に高いですね。
例えば採用ホームページから引っ張ってくると、

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このような案件を担う仕事になります。
市場経済に任せていては短期的な利益ばかりを追求してしまうわけですから、公共性の高い役割が果たされるにはこのような組織が必要なんですね。

ところで、最近のニュースでこんな記事を見つけました。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2014021502000230.html
こういう過剰接待は実際いたるところで行われているといいます。外資系の金融機関とかは基本的に接待漬けにして案件をとっているとも聞きます(なので、セールスの女性とか美形しかいないですよね…)。別にこれが悪いことだとは思いませんが、接待行為自体が本質的な価値を生み出す活動だとは思えませんし、まあ難しいところですよねー。

さて、こういうエントリーシートでは設問の意図を把握して、いかにそれに沿った答えを書けるか、ということが大事。でも就活生の立場だとそういう意図ってあんまりわからなかったりするので、その辺を解説しますよ。

一般的なESの書き方はこちら
【学歴別】ES(エントリーシート)の考え方 - 論理と情緒と情熱と。
ESをわかりやすい構成で書くコツ「状況・複雑化・疑問・答え」(考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則) - 論理と情緒と情熱と。

国際協力銀行15卒ES

  • 設問1.学生時代に時間をかけて取り組み、やり遂げた重要な実績を2つあげ、各実績について、あなたが重要だと考えている理由を含めて述べてください。

◆実績1
(全角入力50文字まで)
◆実績1の理由
(全角入力600文字まで)
◆実績2
(全角入力50文字まで)
◆実績2の理由
(全角入力600文字まで)

基本的な、学生時代がんばったこと=自己PRですね。「実績」とありますから、成果を定量的に示せるようにしましょう。自己PRの詳しい書き方はこちら。

面接やES全てにつながる本質的な自己PRの考え方前編:面接官の意図 - 論理と情緒と情熱と。
面接やES全てにつながる本質的な自己PRの考え方後編:ー効果的な自己PRの構造ー - 論理と情緒と情熱と。

  • 設問2.あなたが国際協力銀行で取り組みたいと考えている課題を2つあげ、各課題について、なぜ取り組みたいと思うか、あなたの強みがどのように活かせると思うかを述べてください。

◆課題1
(全角入力50文字まで)
◆課題1の理由
(全角入力600文字まで)
◆課題2
(全角入力50文字まで)
◆課題2の理由
(全角入力600文字まで)

冒頭で述べたように、その業務の特殊性上、どういった問題に対して融資や出資を通して解決したいか、という問題意識をもっているか確かめたいのです。総合商社、インフラ系(ガス・電気など)の企業、TPP関連、アフリカ進出に絡めたものをかけると、これからの時代に流れをある程度意識できていることを示せるのではないでしょうか。
「強みをどのように活かせるか」というと難しいですが、学生の能力なんてたかが知れているので、「当該分野への興味やあつい想い、熱意でなにがなんでもやりぬく」という姿勢を見せるのが大事です。

  • 設問3.あなたのこれまでの人生における喜・怒・哀・楽を象徴する出来事について、それぞれ150字以内で述べてください。

◆「喜」について
(全角入力150文字まで)
◆「怒」について
(全角入力150文字まで)
◆「哀」について
(全角入力150文字まで)
◆「楽」について
(全角入力150文字まで)

面白い設問ですね。この4つをとおして、あなたの人生経験の幅や、価値観を見たいのでしょう。どういう瞬間に喜怒哀楽を感じるのか、そこからどのようなことにモチベーションを感じるのかということも見ています。
ある程度自分に対してプレッシャーのかかったときのエピソードを記述することで、私塾した人間であることが示せますよ。


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