国際石油開発帝石(INPEX)のESを解説してみる

エネルギーを扱う業界というのはダイナミックで就活生にも人気がありますね。商社を狙う人の中でも、エネルギーに興味があるからという人は少なくないでしょう。

企業のホームページに事業内容が記載されています。

当社の事業内容は、地下に眠っている原油や天然ガスを探り当てる探鉱活動や、油・ガス田の買収等を通じて取得した埋蔵量をもとに、商業開発を行い、また生産した原油・天然ガスを石油精製会社や電力・ガス会社へ販売する、エネルギーの「上流部門」と呼ばれる事業です。
http://www.inpex.co.jp/ir/info/info01.html

エネルギー源が急激にシフトした場合、他の企業にそれを抑えられる可能性はありますが、石油が急激に使われなくなることは基本的には考えづらですし、安定的にビジネスを行えるといえるでしょう。実際、企業内でも安定的に業務をこなせているみたいです。それは保守的で官僚的な組織であることの裏返しでもあるのですが。
業務的負荷もかからず、仕事自体は難しいものではないため、そうなると本当に、この企業のカルチャーに合うかどうかというのが、面接で採用されるかどうかにクリティカルにきいてくるようになります。

こういう一つ一つの案件が巨大な企業というのは、末端の社員が意思決定をしてあれこれできるものではないので、どうしても上意下達になってしますんですね。これは案件の性質上仕方ないでしょう。

それでもその大きくかつ国際的なプロジェクトに関わっていけることは、この企業でしか味わえないやりがいといえるのではないでしょうか。

さて、こういうエントリーシートでは設問の意図を把握して、いかにそれに沿った答えを書けるか、ということが大事。でも就活生の立場だとそういう意図ってあんまりわからなかったりするので、その辺を解説しますよ。

一般的なESの書き方はこちら
【学歴別】ES（エントリーシート）の考え方 - 論理と情緒と情熱と。
ESをわかりやすい構成で書くコツ「状況・複雑化・疑問・答え」（考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則） - 論理と情緒と情熱と。

国際石油開発帝石(INPEX)ES

あなたがこれまでに、自らの意思で挑戦した課題や困難を具体的にご記入ください。また、その課題や困難にどのように立ち向かい、その結果として何を得たのかもご記入ください。 400 文字以内

典型的な「自己PR＝学生時代にがんばったこと」の設問ですね。以下の記事で解説しているフレームワークを用いるとよいでしょう。課題や困難は数字を使って定量的に表してください。

面接やES全てにつながる本質的な自己PRの考え方前編：面接官の意図 - 論理と情緒と情熱と。
面接やES全てにつながる本質的な自己PRの考え方後編：ー効果的な自己PRの構造ー - 論理と情緒と情熱と。

あなたが日ごろ大切にしている軸（モットー）は何ですか？また、それに従って行動した具体的事例もご記入ください。 300 文字以内

これは、あなたの価値観を知ることであなたがどんな人間かということを知りたいのです。そしてその価値観も人間的に成熟したものでなければなりません。ヒントというかアドバイスとしては、自分に向かう自己志向の価値観よりも、利他的な他人志向の価値観をアピールするとよいでしょう（たとえば、「人から信頼されることに価値を感じる」とか）。