論理と情緒と情熱と。

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富士フィルムのESを解説してみる

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富士フィルムが窓ガラスをスクリーンにする技術を開発したそうです。


窓ガラスをスクリーンに、富士フイルムが素材開発: 日本経済新聞
これはけっこう面白い技術で、うまく実用化されれば窓ガラスにテレビやパソコンなどのスクリーンを写すことができるようになります。そうしたら建物の側面が全てスクリーンかつタッチパネルという映画のような世界が実現できます。実際に非常に便利ですし。

おそらくこの技術をテレビ作ってるメーカーが開発したとしても実用化までは至らないでしょう。だってそんな家中スクリーンみたいなことできたらテレビを購入する必要性なくなりますからね。出版社にとっての電子書籍みたいな関係性でしょうか。

さてこういった技術の開発・実用化までは非常に付加価値の高い肯定ですが、それを普及させる段階までいったら、富士フィルムはさっさとその事業を売却すべきでしょうね。それを普及させるプロセスに置いては大量生産が可能な体制が出来上がっているでしょうから、人件費の安い途上国のメーカーに勝てるわけはありません。液晶に固執してしまったシャープの二の舞になってしまいます。

 
さて、こういうエントリーシートでは設問の意図を把握して、いかにそれに沿った答えを書けるか、ということが大事。でも就活生の立場だとそういう意図ってあんまりわからなかったりするので、その辺を解説しますよ。

一般的なESの書き方はこちら
【学歴別】ES(エントリーシート)の考え方 - 論理と情緒と情熱と。
ESをわかりやすい構成で書くコツ「状況・複雑化・疑問・答え」(考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則) - 論理と情緒と情熱と。

富士フィルム14卒ES

  • 学生時代で、一番、一生懸命に取り組んだことは何ですか?どのような「想い」をもって取り組んだか、それを通して何を学んだかを踏まえて、お書きください。400字以内

いわゆる「学生時代がんばったこと」ですね。「想い」というのはどういうモチベーションでその活動がんばれたのか、ということです。「一生懸命に取り組む」ということは本来負荷のかかることですし、強いモチベーションができなければできないはず。それがなんだったのかを知りたいのです。

面接やES全てにつながる本質的な自己PRの考え方前編:面接官の意図 - 論理と情緒と情熱と。
面接やES全てにつながる本質的な自己PRの考え方後編:ー効果的な自己PRの構造ー - 論理と情緒と情熱と。

  • あなたは、自分をどのように変えていきたいですか?良いところと改善したいところを踏まえて、お書きください。400字以内

「あなたの短所はどこで、それをどのように改善していこうと思っていますか?」という設問と一緒ですね。きちんと自分の短所と向き合えるか、本当の自分の短所をわかっているのか、それを克服するための問題解決的思考ができるかということが問われています。
面接官は、あなたとの面接を通して、「多分この人の短所はこんなところだろうな」というのをだいたい当たりを付けることができます。そしてそういう勘ってあたるんですよね。人間的積み重ねによるというか。
そういうのって自分で考えてもなかなかわからなかったりするので、周りの人に聞いてみることをとりあえずお勧めします。

  • あなたにとって、仕事とは何ですか?どのような目的をもって仕事をしていきたいかも踏まえて、お書きください。 400字以内

あなたの仕事に対する考え方を聞くことで、キャリアについてどう考えているのか、どういう人生を送っていきたいのか、そもそもの人となりを把握しようとしています。
答え方の王道としては、「仕事を通して、社会に貢献したい」という所に落ち着くのでしょうが、その社会に貢献したいというのを「誰にどのような価値を与えたいか」という問いに置き換えて書ければいいです。自分のためでなく、他者のため、周囲のために動こうとする利他的な人間が、成熟した人間として評価されるので。

東京ガスのESを解説から考える「社会貢献」の意味 - 論理と情緒と情熱と。


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富士フィルムの社長の想いや経験を綴った本。面接までには読んでおきたいですね。