論理と情緒と情熱と。

就活とかキャリアに関すること多め。「考えたこと」特に、キャリアに関するエントリーを中心に掲載してます。

グループディスカッションって何したらいいかわからない人へ-GDの基本的な進め方-

スポンサード リンク

<このブログの就活系記事をまとめた記事を書きました>

 

 

先日参加したGDセミナーの内容を自分なりにまとめてみました。

僕の私見が入りまくりなのであしからず。
基本的なGDの進め方を教えてもらいました。
 
・GDで面接官は何を見ているか
f:id:kyuruppa:20120817160428j:plain
これに関しては二つあるそうです。
1つは、課題への取組み方。2つ目は他者との協働。
まず課題への取組み方について。これはおそらく、その課題が個人ワークだった場合に見られる能力。
つまり、論理的に考えられるかどうか、恣意的な決断をしていないかなど。
純粋な課題解決能力だと思われます。
他者との協働はいわゆるコミュニケーション能力でしょうね。
自分の言いたいことをちゃんと伝えられているか、相手の意図を正確に把握しているか、意見の押し付けになっていないか、などなど。
 
 
基本的なGDの進め方
 
これは基本的には三つのプロセス、前提の確認→アイディアの発散→アイディアの収束、を経るそうです。
 
・「前提の確認」
f:id:kyuruppa:20120812224154j:plain
ここでは、何をどのように解決するか、という、グループ内での共通理解を作ります。
基本的に考えなきゃいけない要素は、「誰にとって」と「いつ」と「目的」。
例えば、「理想のビジネスマンとは何か」というお題の場合。
まず、その「理想」というのは誰にとっての「理想」か。
「理想」ということは非常に抽象的で曖昧で、恣意的な言葉です。
基準を如何様にも決められるからです。
経営者にとってなのか、就活生にとってなのか、消費者にとってなのかetc.
どんな視点から見るかによって判断基準というのは異なってきます。
では、ここでは働く人=労働者、を想定してみます。
 
そうした場合に次に考えなければならないのは、「いつ」。
労働者であっても、新卒一年目と30代半ばに差し掛かった頃では、目標や環境も異なるでしょう。
入ったばかりだったら、まず職場に慣れようとか、雰囲気をつかもうとか、仕事の大まかな理解をしなきゃいけない、とか。
ある程度偉くなってきたら、部下の育成とか、どうやったら昇進できるかとか、グループのマネジメントとか。
考えなきゃいけない要素は変わってくるので、ここもちゃんと詰めましょうというお話。
 
最後に「目的」。
設定した主人公が、最終的に何を目的・目標としているのかを決める必要があります。
たとえば労働者でも色々と居て、バリバリキャリアを上り詰めていずれ幹部・役員になりたいサラリーマンとか、激務とかしんどいの嫌だし家庭と仕事も両立させたいから、給料そこそこでもまったりやりたいなあとか。
今回の理想のビジネスマンの場合、最終的に本人がどのような人生を送りたいか、という人生の目的をグループ内で意思統一しないと、そこも大きく個人差が出るところなので、後で判断軸がいろいろぶれてしまいます。
そんなに細かく決める必要はないかもしれませんが、ある程度固めることは必要でしょう。
 
5W1H全て決めることができるのが理想だと思います。
そうすれば判断基準が明確になり、あとの作業が楽になると思う。
おそらく時間的な制約もあるのでなかなか難しいのですが
 
あと、この例の場合はあまり必要がありませんが、言葉それ自体の定義というのも場合によっては必要になります。
例えば、「新規性」や「市場性」という言葉が出てきた場合。
「新規性」を既存のカテゴリーにある商品からすこし色を加えるだけいいとするのか、ニッチな市場を開拓して完全に新しいカテゴリーを創出することを想定するのか。
「市場性」と言われた場合、将来その市場に成長の見込みがあることと定義するのか、それとも現時点でその市場規模が大きいと定義するのかなどなど。
ここも決めないとぶれてしまいますよね。
この辺はケースとかになると必要になってくるのかな。
 
以上で課題そのものに対する前提の確認は終了ですが、ここでグループ内での役割分担を決めると以降の流れがスムーズになります。
タイムキーパー・書記は必須として、リーダーを決めるのもまあありでしょうね。
 
 
・「アイディアの発散」

f:id:kyuruppa:20120812223902j:plain

いわゆるブレインストーミングです。
アイディアをいっぱい出しましょう、ということ。
ここで、セミナーの時に言われたのが、ここは1分でもいいから個人ワークを取るといいかも、ということ。
とらなくてもバンバン出てくるならいいですが、そういうケースは多くはないと思うので。
グループ内で意見出そうってなると、なかなか出てこないもんですが、一旦他者を遮断して、自分の中で考えると意外とアイディアって出てくるものなので。
 
 
・「アイディアの収束」
f:id:kyuruppa:20120812224009j:plain
上のブレストで出たアイディアを絞って、解を決めていきましょう、っていう作業。
ここでは、論点間のレベルの違い判断基準が大事になってきます。
 
論点間のレベルの違いとは、AとBという論点を扱うときにその二つがそれぞれどういう階層に位置するか、カテゴリーに位置するか、ということに注意しなければならないということです。
先の例で言えば、理想のビジネスマンの要件として、「優秀であること」と「論理的思考能力が高いこと」が議論の対象になったとします。
この二つはレベルが異なるので同列には扱えません。
おそらく、優秀であることの一要素として論理的思考能力が高いことが挙げられるでしょう。
もっと簡単な例で言えば、好きな食べものは何ですか?という問いに対して、「ばななと、いちじくと、野菜!」って言ったらおかしいですよね話。
ばななといちじくは同じレベルですが、野菜は「果物」と同じレベルのもの。
ばななといちじくは果物に属するので、この二つと比べた時に、野菜はレベルが一段階高いということになるんですね。
こういったレベルとか階層を揃えて議論するのが大切だということです。
 
そして、判断基準というのは、前提確認ともつながってくるのですが(むしろ前提確認で判断基準を作ってる面はあるのですが)、その要素を選り分ける際に一定の基準をもって分けましょう、ということ。
例えば、「何時間でも残業できる体力がある」というのは、バリバリ仕事してキャリア積みたい人には、(ビジネスマンとして)望ましい要件でしょうが、ゆったりまったりの人には(あったほうがベターでしょうが)特段要しない事柄です。
このように、どのような基準・観点から、「アイディアの発散」で挙げられたアイディアを取捨選択するのかという判断基準をしっかり決めて判断するのが大事だということです。
このときにマトリクスをつかって整理するとわかりやすいよーとか言われましたが、たしかにわかりやすかったです(マトリクスって何?っていう話はGoogleで画像検索してみるとわかりやすいです。要は表のことですね)。
 
 
以上が、GDの基本的な進め方(らしい)です。
自分は結構ケース対策ばっかやってて、ケースにだけしか適応できなくなってたので、基本的なところを抑えられてよかったです。
ここを抑えれてると、周りのレベルが高くなかったり、GDに不慣れな人の集まりだったとしてもリードして議論を勧められそうです。
 
 
最後に、講師の方に言われて参考になったtipsを。
 
・他人に迎合しているように見られてはダメ。賛成するときもちゃんと根拠をいい、否定するときははっきり否定する
・多数決は御法度
 
 
・GD対策におすすめ

 

東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート 50の厳選フレームワークで、どんな難問もスッキリ「地図化」

東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート 50の厳選フレームワークで、どんな難問もスッキリ「地図化」

  • 作者: 東大ケーススタディ研究会
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2010/09/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 購入: 14人 クリック: 106回
  • この商品を含むブログ (13件) を見る
 

 

 
 
※追記※
続編を書きました!