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自己分析のやり方がわからない人へ。最小限の努力で最大限の自己分析の方法その2:自己分析のハウツー

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前回の記事、
自己分析のやり方がわからない人へ。最小限の努力で最大限の自己分析の方法その1:自己分析が必要な理由とそのゴール - 論理と情緒と情熱と。
では、なぜ自己分析が必要なのか、またゴールはどこにおけばいいのかということを書きました。今回はその具体的な方法について書いていきます。

自分がどういう人間かを考えてみる

まず始めに第一ステップとして、自分がどういう人間なのか、どういう性格なのかを考えて書き出しみましょう。それこそ自分がどういう資質や価値観をもっているのか、も含めてです。気が短いのか、自己主張が強いのか、内省的なのか、社交的なのか、リスクに前向きなのかetc.

ここでは書き出すことが大事です。頭の中で考えるだけでは曖昧なままでもやもやしてしまうので、ここはきちっと書き出しましょう。

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もし自分がどういう人間なのかがあまり浮かんでこなかったら、友人や家族に聞いてみるのが効果的です。こうやって他の人に聞いた上で自分のことを考えることを他己分析と就活では呼んでいます。

抽象的なものは具体的なものから考える

帰納法という言葉をご存知でしょうか。コトバンクには以下のように説明があります。

ルールと観察事項から結論を導き出すのではなく、観察されるいくつかの事象の共通点に着目し、ルールあるいは無理なく言えそうな結論を導き出す論理展開。
例えば、「東京都民の平均収入は高い」「神奈川県民の平均収入は高い」「大阪府民の平均収入は高い」という観察事項から、「大都市圏の住民の平均収入は高い」というルール(一般論)が導かれる。また、「C社の技術資産はすばらしい」「C社の株価は非常に割安だ」「C社の創業社長は跡継ぎもなく、引退したがっている」という観察事項からは、「C社は買収・合併のターゲットになるだろう」という結論が導かれる。

「資質」や「価値観」というのは抽象的でよくわからないものですよね。抽象的でよくわからないものを抽象的なまま考えることは非常に難しいので、まずはわかりやすい具体例から考えるといいですよ、ということです。

自分史を書いてみる

そこで、具体的に考えるということで、一番わかりやすいのは自分の過去の経験ですよね。ということで自分の歴史をひもとく自分史を書いてみます。これはパソコンでも紙の上でもどちらでもいいです。書いてアウトプットすることが大事なので(ちなみに就活正当時の僕はEvernote使ってやってました)。

それで紙かペンかパソコンを用意したら、おぎゃーと生まれたときから現在まで覚えていることを洗いざらい全て書きましょう。100とか200とか軽く超えるレベルで。この時点では箇条書きでもかまいませんのでひたすら書くことが大事です。些細なことでかまわないので(AKBにハマった、でもOK)。

そうですね、最低100個は書きましょう。100個くらい挙げてみると自分が思い出せなかったようなことも不思議と思い出せてきたりします。案外、そういう今まで忘れていたことって自分に大きな影響を与えていたりするので、そういった経験を掘り出すのがこれだけたくさん書く目的です。

案外見落としがちなのが両親や家族の影響です。特に両親ですかね。これは持論なのですが、人間、小さいときに受けた影響ほどその人の芯に根強く残るものです。なので過去現在含めて両親対してどういう感情を抱いているか、好きか嫌いか、尊敬しているか、など、考えてみるといいです。

さてそうやって多くの経験を列挙したら、自分にとって「価値観」やモチベーションに強く影響した経験をピックアップしてみます。そしてそのときのことを思い出してみましょう。そのときどう感じたのか、その経験の前後で何か変化はあったか、ショックを感じたならそれはなぜだったのか、など。徹底的に洗い出してみるのです。その上でそれらの経験が今の自分にどういう影響を与えたのか問い鵜を考えてみるのです。

一例として、僕の経験を書きます。

僕の両親は僕が小さい頃から教育熱心で小学校に上がるまでの間、幼児向けの教材をひたすらやらせていましたし、それを僕はおもしろがってやっていました。また、家の方針としてコンシューマーゲームは買ってもらえずテレビもあまり魅せてもらえませんでした。その代わりとして動物図鑑を一から読みあさったり、NHKの教育テレビの平日午前中にやっている教育番組を録画してみたりしていました。そういった本やテレビは、知的な刺激に溢れていて面白いものでした。
このような経験が、今の自分の知的好奇心や学習欲(=資質)につながっているのです。

このようなものをいくつも行ったものの集合が、自己分析がある程度できた状態、と言えるでしょう。

また、最初に自分がどんな人間化と言うのを書き出してもらいましたが、その性格や特徴が、自分史の中の経験のどこから由来するかを考えることも大事です。今の自分を構成している資質が、自分の過去のどういう経験から生じているのかがわかればその経験はあなたにとって原体験と呼ぶことができるはずです。

自己分析のやり方まとめ

以上が自己分析のやり方です。まとめてみると、

  1. 今自分がどういう人間・性格で、どういう資質・価値観を持っているか書き出す
  2. 自分史を書いて、今まで起こったこと全て書き出す
  3. 自分史で書き出した中で自分にとって影響が大きかったものをピックアップしてそれが今の自分にどういう影響を与えているかを考えてみる
  4. 1番目に考えて出てきた性格や資質や価値観が自分史で書き出したどの経験からきているのかを考える

完璧を目指さない

自己分析は3日間くらいで集中して、さっと終わらせるべきです。なぜなら、自分のことを100%わかることなんてそもそも不可能ですし、パーフェクトを追求したら一生かかっても自己分析は終わらないでしょう。なので、少なくても就活で必要なレベルにおいてはこの記事に書いてあるレベルのことで十分です。

3日間で大体の概要を作ってしまい、あとは就活を続ける中で適宜修正していく、というスタイルが良いでしょう。

自分と向き合う

自己分析は「考える」ことが必要とされる作業です。時には自分のコンプレックスや過去のトラウマ・嫌なこととと向き合わなければならないかもしれません。しかし、そこで逃げてしまっては本当の意味で自分のことを理解することはできませんし、なにより、そういった「弱い自分、嫌な自分」を受けいられることができれば、就活という枠組みをこえて、より豊かな人生を生きられるはずです。