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やっぱりまじめに勉強している人には優秀な人が多い

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http://kyuru.hatenablog.com/entry/2014/02/06/204606

大学という制度が適切なインセンティブ設計をされてないって話なんだけど、だからってじゃあ、授業に行かずに勉強せずにいいか、っていうのはまた別の問題。

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学生にとっては、特に今の大学制度では効用が高まる場合が多いのは否定しようがないでしょう。単位だけくれたらと思う人は多いはず。

でもやっぱり、学生は勉強した方がいいと思う。知性というのは色んな場面において武器になる。興味がある授業には出席してそして興味が広がったら自分で勉強すればいい。本を読めばいい。授業に出席しなくても、「勉強」はしたほうがいい。

自分の周りを見渡しても、勉強がハードなゼミに所属している人のほうが、就活もうまくいっていることが多いです。それはたぶん、勉強することによって、構造化する力と知識がついて、自分や社会を理解する能力が高まるから。
それに、そもそも「勉強する」ということは労力がかかることです。ただ遊んでればそんなにエネルギーは必要ないけれど、「勉強している人」っていうのは少なくともそれだけの人間的なエネルギーを持っていることが担保されている。パッションというか。
それと、授業に出てきちんと単位とって優秀な成績を収めている人は、「言われたことをきちんとやる」能力が高い人だということ。そういう人は組織と企業の親和性が高いです。だって企業は、やらなきゃいけないことをやるところですから。

結局、仕事をするときに大事なのってそういう「エネルギー」だと思うんですよね。能力なんかより。仕事をやり遂げる、とことん突き詰めるのに必要なのは、そういうエネルギーだけだったりする。

誰もが知っている某大手金融系の企業で働いている女性と話した時に、彼女は私大出身なのですが、ビジネスマンとして国立と私立の差を感じると言っていました。彼女いわく、国立大出身の人のほうが優秀だと(優秀、というのは業務遂行能力が高いということだと思いますが)。

「だって、5教科も勉強してきたんでしょ?私大の人は3教科しか勉強してないし、その差は大きいと思うよ」

たぶんこれは、結局処理能力やエネルギーというところに行き着くと思うんですよね。同時に多くのことをこなさなければならないのだったら、そりゃ処理能力は身につくし、そもそもそんなたくさんの教科に取り組もうと思うにはモチベーションやエネルギーがなきゃ無理です。
一方、私大の人のほうがコミュニケーション能力が高くて、「うまくやる」のがうまいとも言ってましたが。でもやっぱり、表面的な人が多いとも。


別にビジネスに役立つから勉強した方がいいというわけではなくて(もちろんそれはありますが)、勉強している人のほうが人間的に深みがある、面白い人間なんです。経験上ね。成熟している大人な人間な人が多い。多角的に深く考えていて、物事に真摯に向き合っている感じ。
それは「勉強する」ということが「わからない物事を理解する」営みだから。最初はうまく全体像が見えない。どうなっているかわからない。でも、そんな状態から一つ一つ構造を紐解いていって核心に迫っていくのは、本質を見極めるという姿勢を養うわけで。
そしてそうやって蓄積されていった知識は自分に新しい考え方を教えてくれる。本を読むというのは著者の経験を追体験するという側面もあるわけで。そうやって自分の知らない体験ができるのは非常にスリリング。

僕は個人的にそういう「知的なもの」を大事にしたい人間なので、こういうことに重きをおきたい人間なので、こういうことを書くのでうすが、それは別に、独善的なものではないと思うのです。

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