論理と情緒と情熱と。

就活とかキャリアに関すること多め。「考えたこと」特に、キャリアに関するエントリーを中心に掲載してます。

ヘッドホン・イヤホンを買うときに知りたい種類や選び方

スポンサード リンク

つい最近オーディオテクニカのATH-AD1000Xというヘッドホンを買ったので、その時に様々考慮した、ヘッドホン選びのポイントを備忘録がてら記載しておきたいと思います。

昔から割とオーディにはカネを書けるタイプの人間で(めちゃくちゃオーディオマニアかというとそうでもないですが)、大学生のときはだいたい定価1万円クラスのオーディオテクニカのイヤホンとCowonのJ3というポータブルミュージックプレイヤを使っていました。
[asin:B0046JS1H0:detail]
[asin:B005XQ9WHI:detail]
(CowonのJ3ってもう廃盤になっちゃったんですかね、、、お金がない大学生の時に思いっきって3万円くらい出したのになんか切ないなあ、、、このCowonという機種も音質が良くてかつイコライザが非常に充実しているプレイヤーなのでイコライジングにこだわりたい人にはおすすめのメーカーです)

で、大学4年生の前半くらいにこの愛機J3がご臨終になりショックをうけて以来、iPhoneの音質で妥協するようになってしまうようになりました(良い音質のプレイヤーに慣れた人ならわかりますけど、iPhoneの音質の悪さは眼を見張るものがあります、、、)。そんな感じでオーディオ熱が冷めていたのですが、この前、UBiOというiOS向けの高音質アプリに出会い、音質へのこだわりが再燃し始めたのでした。笑
https://itunes.apple.com/jp/app/ubio/id563103341?mt=8&uo=4&at=10l8JW&ct=hatenablog
本当にこれは変わります。あのクソみたいだったiPhoneがウソのように変わりました笑 シャリシャリして霞がかっていた音が段違いにクリアになります。お試しあれ。

さて、話がそれました。
ヘッドホンの選び方ですね。
今回は以下の順に紹介していきたいと思います。

  1. そもそもなぜ「良い音質」で聴くか
  2. 装着方式
  3. 駆動方式
  4. 構造
  5. その他オプション機能
  6. では、どういう用途で使う?
  7. 備考

1.そもそもなぜ「良い音質」で聴くか

なんで「良い音質」で聴くかということを考えるとき、そもそも「良い音質」とはなにか、という話が出てきますが、簡単に定義するなら、「音質が良い」とは「音の解像度が高い」ということが言えます。

解像度とは (カイゾウドとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
画像、映像において、一定の面積の中にどれだけ精細に表現できるかを密度で表したもの。

例えば、モザイクがかかった写真を見ると、それがなんなのかなかなか判別できませんよね。なんとなくは分かっても明確にはわかりません。
f:id:kyuruppa:20140722234911j:plain

こんなモザイクがかかっていたら、顔が判別できないですよね。
こんな風に音が粗さを解像度というそうです(正式には画像に対して使われる言葉ですが、俗的に音に対しても使われるようです)。
なので、良い音質であるほど、くっきり明確に音を認識することができるようになります。
つまり、解像度が高まっていくと、個々の楽器を聞き分けることができるようになったり、各楽器をより生の音に近い状態で聞くことができるようになります。結果として、原曲やナマの音、ライブの音に限りなく近くなっていくというのが、良い音質で聴くことのメリットなのです(写真の場合でも、解像度が高かったり画素数が高いほうがより実際と近い絵になりますよね)。

2.装着方式

さて前置きが長くなりましたが、まずは装着方式の種類から紹介していきます。
※長くなったので最初にまとめを乗っけておきますね。
f:id:kyuruppa:20140726200029p:plain

オーバーヘッド

[asin:B0046JS1HK:detail]

音質

表現できる音域の幅が広く、音質は相対的に良いです。
現在のイヤホン・ヘッドホンに採用されている駆動方式(音を鳴らすシステム)のほとんどはダイナミック方式と呼ばれるものですが、そこではドライバーの口径のサイズが大きくなればなるほど、音質が向上します。

ヘッドホンはダイアフラム(振動板)の大きさに比例して音質が向上します。ドライバー口径はそのサイズを表すもので、インナーイヤーでφ13.5~15.4mm、耳栓型(カナル)でφ8.8~12.5mm、オーバーヘッド型でφ30~53mmが多く使用されています。
http://www.audio-technica.co.jp/atj/html/hp/whatis/04.html

遮音性

これは「構造」により、開放型だと音漏れし、密閉型だと遮音性が高いのですが、オーバーヘッドタイプでは開放型・密閉型どちらも多いので、一概にはいえなさそうです。

重さ

重いものが多いですね。大きいので。
ポータブルなオーバーヘッドもありますが、他の装着方式のものと比較すると、重めと言わざる得ないです。

携帯性

かさばるものが多く、室内向きといえるでしょう。

装着の安定感

音楽鑑賞状は問題ないでしょうが、ランニングしながら使用などは無理そうですね。

値段

ボリュームゾーンは1500円から50000円と幅が広く、高級ヘッドホンと言われる10万円以上の値段がするヘッドホンもたいていはオーバーヘッド型です。
最も価格レンジが広く、性能もピンきりです。

カナル

[asin:B001WAL592:detail]

外耳道(ear canal)を指し、耳の穴にインナーイヤー型よりも深く差し込んで使用する形式のイヤホン

音質

ドライバーの口径のサイズが小さく、音域が狭いですね。
自分の息、動き等によるノイズが聞こえてしまう事があります。

遮音性

密閉型が多いため、遮音性が高いです。

携帯性

小さいのでポータブルイヤフォンとして最適です。

装着の安定感

耳の穴の中に装着するので激しい動きに強いですね。

値段

ボリュームゾーンは1500円から50000円と、オーバーヘッドと同じくレンジが広いです。
ちなみに、安価なものだとオーバーヘッドと同じくダイナミック型が採用されていますが、5000円を超えてくると、駆動方式がバランスド・アーマチュア型というものになります。

バランスド・アーマチュア型は音域が高音から中音域までと狭いかわりに、非常に歪みの少ないとてもクリアーな音が楽しめます。
バランスド・アーマチュアは1つのユニットで対応できる音域が狭いため、1つのイアホンにいくつユニットを搭載するかで表現できる音域の幅が変わってきます。
それが価格の差になります。

インナーイヤー

[asin:B000XR2O40:detail]

音質

低価格帯のものが多いからか、音質はあまり良くないです、、

遮音性

このタイプは開放型のものがほとんどなので、遮音性は低いですね。

携帯性

イヤホンなので携帯性はGoodですね

装着の安定感

可もなく不可もなくといった感じかと。

値段

低価格帯のものが多いです。
メーカーによってはカナル型をインナーイヤー銘打って発売しているところがありますが、厳密には異なります。

ネックバンド

音質

開放型で音質が良いものはあまり無いですね。
割合はかなり少ないですが、密閉型で音が良い物もあるようです。

遮音性

開放型が多いので遮音性は低いです・

携帯性

少しかさばりますが、無理の無い範囲かと。

装着の安定感

不安定なものが多いですね。

値段

インナー型と同じく、低〜中価格帯が多いようです。

3.駆動方式

ヘッドホンの駆動方式(音を出力する方法)は複数種類ありますが、 その多くはダイナミック型を採用しています。 他の方式としてはコンデンサ型(静電型、エレクトロスタティック型とも)や圧電型などもありますが、 いま市場に出回っているヘッドホンのほぼ全てがダイナミック型を採用していると認識していただいて間違いありません。

ダイナミック型について

ダイナミック型とは、簡単にいうと“(一般的な)スピーカーを小型にした”駆動方式です。
振動版を取り付けたボイスコイルに磁気をかけ、空気を震わせることにより音を発生させます。 ムービングコイル型とよばれることもあります。
どうしても振動板の大きさを小さくせざるを得ないイヤホン用の場合は、 ダイナミックレンジが狭く繊細な表現を苦手とする個体も存在するのですが、 ヘッドホンの場合は比較的大きめの振動版を使用できるため、このダイナミック型が適しているというわけです。
http://www.coneco.net/hand/audio/headphone.html

コンデンサ型について

日本ではスタックス社のみが展開している方式で、静電型やエレクトロスタティック型とも呼ばれています。
極薄の振動板(振動膜)を無数の穴を開けた二枚の金属板(固定極)に挟みこみ、 振動膜には直流電圧・固定極には交流電圧をかけます。 すると電気信号に応じた振動が金属膜に発生し、それが固定極に開けられた穴から音として出てくるという、ちょっと複雑な方式です。
非常に繊細で高品位な再生が可能な方式なのですが、高い電圧を必要とする等の理由で専用のアンプが必要不可欠となり、 どうしても高額になってしまう為か、あまり一般的には普及していません。
ただ、一般的では無いものの『この方式で無ければ得られない世界』があることからか、多くのマニアを魅了してもいます。
http://www.coneco.net/hand/audio/headphone.html

4.構造

開放型

発音部分の背面が開放された構造です。
再生音は伸びやかで、聴き疲れしない傾向があります。 外部の音が流入しやすく、また音漏れもしやすいため電車の中など公共の場での使用は注意が必要です。

密閉型

発音部分の背面が密閉された構造です。
音の再現性が高く細かい音まで聞き取れますが、長時間の使用では聴き疲れを伴う場合があります。 外部の音がほとんど入ってこなくなるため、モニター用のヘッドホンはほとんどがこの密閉型となっています。

5.その他オプション機能

ノイズキャンセリング

ヘッドホン部に超小型のノイズ検出マイクを着け、そのマイクが拾った位相と逆の位相の音を発生させてノイズを低減させる仕組みです。
昔のノイズキャンセリングヘッドホンは、ノイズ検出部から絶えず『サー』と異音が発生しているものもありましたが、最近はそういう製品は少なくなりました。 とは言え、ノイズ検出部はまったくゼロになったわけでは無いので、実際に購入する前に一度試聴してみることをオススメします。

ワイヤレス

その名の通り、コードを廃してその煩わしさを解消したタイプです。
充電が必要な物がほとんどなので、その手間はあるかも。
Bluetoothe接続のものは、音質が劣ってしまうようです。

6.では、どういう用途で使う?

室内でじっくり音楽を聴きたい

自分の部屋でリラックスして、音楽を楽しみたい、そんな場合はオーバーヘッド型で開放型のイヤホンが良いですね。
音漏れしても平気ですし、その分開放型で自然な鳴りの音楽を楽しめます。
そんな使い方をしたくて冒頭で触れたこれを買いました(というか、これを買ったことがこの記事を書く動機になったわけですが笑)

外出先で気軽に音楽を聴きたい

カナル型で密閉型のイヤホンがいいですね。音漏れしませんし、重くないので、移動もながら作業もやりやすいです。
カナル型で音質が良い、かつコスパがいいものでしたらこちらがお勧めです。

7.備考

ハイレゾ音源

市販の音楽CDを上回る音質の音楽データで、「ハイレゾリューション」の略。音楽CDはサンプリング周波数が44.1kHz、ビット数が16bitであるのに対し、ハイレゾ音源は最高192kHz/24bitと音楽CDの6.5倍の情報量があり、スタジオの原曲に近い高音質で表現できると言われています。ヘッドホン・イヤホンにもハイレゾ音源対応製品が存在しますが、特別なハードウェアがあるわけではなく、ハイレゾ音源の適正に合わせたチューニングの施された製品だと理解しましょう。なお、音源は音楽配信サービスで入手します

エージング

ヘッドホンの慣らし運転のようなもの。買ったばかりのこなれていない振動板を動かして慣らす。方法は諸説あり、専用のCDを使うものから大音量で一気に行うようなものまで様々あるが、あまり極端なものはヘッドホンに悪影響を及ぼすこともある。普段聴く音楽を普段聴く音量で流すことが一般的だが、特に決まった方法はない。その期間についても数日から数年と諸説あり、特に決まった期間はない。また、あえて特別なことは行わず、普通に使っていってエージングが進むのを楽しむという方法もある。
語源は「経年劣化」なので、あまりあせって行うことはおすすめしない。なお、エージングは本来製品の持つ性能を引き出すものであり、性能向上を目指すものではないので、その効果をあまり過剰に期待しない方がよい。

ドンシャリ

低音と高音を強調。バスドラムなど低音がドンドン、高音がシャリシャリ。迫力が出るのでロック向き。ギター、バイオリン、ボーカルは弱くなる。
低価格ヘッドホンは、この傾向


今回はメモ的な備忘録になってしまいましたが、誰かさんのイヤホン・ヘッドホン選びの助けになれば幸いです!