論理と情緒と情熱と。

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任天堂のESを解説してみる

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3期連続の赤字を出してしまっている任天堂。ゲームのハードとそこに乗っかるソフトを作っている企業ですが、スマートフォン活性の流れに押し負けているようです。

ヘッジファンド、任天堂にモバイル端末ゲーム開発を要求 - WSJ

ハードとそのソフトを作っている会社ですが、スマートフォンがゲーム機としてかなりのシェアを持っている現在、ハードの方はなかなかスマートフォンに勝つことは難しいです。そのスマホというハード中で、任天堂が持っているIPを活かしたゲームを開発しろというのはある意味自然な流れな気がしますし、それが最適な選択な気がするのですが、果たしてどうするのでしょうか。

さて、こういうエントリーシートでは設問の意図を把握して、いかにそれに沿った答えを書けるか、ということが大事。でも就活生の立場だとそういう意図ってあんまりわからなかったりするので、その辺を解説しますよ。

一般的なESの書き方はこちら
【学歴別】ES(エントリーシート)の考え方 - 論理と情緒と情熱と。
ESをわかりやすい構成で書くコツ「状況・複雑化・疑問・答え」(考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則) - 論理と情緒と情熱と。

任天堂15卒ES

  • 自分をアピールできる学生時代の取り組みを3つ挙げてください。

取り組みを一言で簡潔に表現してください(各50文字以内)
期間、関わった集団の人数や結果などを詳しく記入してください(各150文字以内)

次の設問と2つで一つのものですが、ここでは客観的な事実だけを書けばよいでしょう。

  • 上記の取り組みのうち一つを選んで、次の1〜4の項目について、記入してください(選択した取り組みの番号:)

1.あなたが取り組みを始めたきっかけを記入してください(100文字以内)
2.あなたがとった主な行動を3つ挙げ、それぞれについてどんな考えに基づいて行動したかあわせて記入してください。
①あなたがとった主な行動(100文字以内)←②どんな考えにもとづいて行動したのか(100文字位以内)
3.もう一度取り組む機会があるとしたら、よりよい結果にするためにどんなことをしたいか、理由とともに記入してください(150文字以内)
4.これらに通じるあなたらしさを簡潔に表現してください(100文字位以内)

基本的な学生時代にがんばったこと=自己PRですね。書き方は以下のエントリーで解説しています。

面接やES全てにつながる本質的な自己PRの考え方前編:面接官の意図 - 論理と情緒と情熱と。
面接やES全てにつながる本質的な自己PRの考え方後編:ー効果的な自己PRの構造ー - 論理と情緒と情熱と。

2番については、「あなたがとった主な行動」が解決策や打ち手に相当し、「どんな考えにもとづいて行動したのか」はボトルネックに相当するといえるでしょう。
3番については、当時はわからなかったけれど、今になってわかった改善点を述べるべきです。
4番ですが、この設問は順に書くというよりは、まず4番を先に仕上げてからのほうが書きやすいでしょう。このあなたらしさというのは、まさにあなたの資質でありあなたのコアを形成する部分について書くべきです。コアについてはこちら。

自己分析のやり方がわからない人へ。最小限の努力で最大限の自己分析の方法その1:自己分析が必要な理由とそのゴール - 論理と情緒と情熱と。
自己分析のやり方がわからない人へ。最小限の努力で最大限の自己分析の方法その2:自己分析のハウツー - 論理と情緒と情熱と。

  • 以下の年代をどのように過ごしたかを総括し、どのようなところが今のあなたらしさにつながっているか、あわせて記入してください(各150文字以内)

・高等学校
・中学校
・小学校

これも前の設問の「あなたらしさ」とつながっている必要があります。どのような過去の経験が、現在の自己形成につながっているかについては、下記の記事で詳しく下記ました。

[自己分析のヒント]過去の経験がその人の人格形成に寄与する部分について - 論理と情緒と情熱と。

  • 学業で特に力を入れた分野や、研究内容などについて記入してください(各100文字以内)

100文字なので簡潔にわかりやすく書きましょう。

  • 上記について、学んだことの中からテーマを絞り、要点を説明してください。

・テーマを記入してください(30文字以内)
・要点を説明してください(300文字以内)

こういう、勉強に対する姿勢をキチンと評価する姿勢は個人的に好きですね。自分の周囲をみても、単に人当たりが良かったりいわゆるコミュニケーション能力が高い人は(一般的に)内定とりやすいイメージがありますが、ゼミ活動など勉強をきちんとやっていたような人っていうのは「仕事をする」という意味において能力値が高い人が多い印象です。
専門となると、難しくなってしまいがちなので、なるべくわかりやすく書くことを心がけてください。意識としては小学生にも理解できるくらいのレベルで。
内容についてはご自身がよくわかっていると思うので、なぜその研究をしようと思ったかという動機の部分を丁寧に書くことをお勧めします。その動機にはその人の価値観や人間性と言うものが反映されるものなので。
キヤノンのESを解説してみる - 論理と情緒と情熱と。

  • 趣味・特技・興味のある音楽。映画・書籍・スポーツなどについて記入しください(100文字以内)

ここに書くことは面接で聞かれる可能性大なので、それをしゃべることによって自分がアピールできるものに止めましょう。

  • 学外活動(アルバイト・ボランティア・インターンシップなどの経験)について記入してください(100文字以内)

上に同じ・

  • 任天堂のどのようなところに、働く場としての魅力を感じるのか、簡潔に記入してください(150文字以内)
  • あなたが働く上で大切位にしたいと思うことを3つ挙げてください(各50文字以内)

いわゆる志望動機や就活の軸ですね。
志望動機の書き方についてはこちらの記事で詳しく書きました。

面接ES全てにつながる本質的な志望動機の考え方 - 論理と情緒と情熱と。
志望理由で「成長したい」と言う就活生がいたら迷わず落とします - 論理と情緒と情熱と。

任天堂が、任天堂という企業を通して社会にどういう価値を与えているかを考えて、そこに共感する理由を自分の経験から述べることができればおっけーです。
「あなたが働く上で大切位にしたいと思うこと」も、今までに述べた「あなたらしさ」と整合性を持たせる必要がありますよね。