論理と情緒と情熱と。

就活とかキャリアに関すること多め。「考えたこと」特に、キャリアに関するエントリーを中心に掲載してます。

第一生命のESを解説してみる

スポンサード リンク

第一生命がベトナムで表彰されたようです。

第一生命保険の子会社、第一生命ベトナムは、シンガポールの保険専門誌が主催するアジア保険業界最大のコンテストで、優れたCSR(企業の社会的責任)活動を対象にした賞を受賞した。評価されたのは、紫外線殺菌機能を備えた水の濾過(ろか)装置への寄付活動だ。
第一生命、ベトナムのCSRで顕彰 濾過装置への寄付評価 - SankeiBiz(サンケイビズ)

f:id:kyuruppa:20140210164135j:plain

記事によると、ベトナムではごく僅かな富裕層しか生命保険を利用しおらず、まだまだ市場は小さいみたいです。市場が広がっていない決定的要因が何なのかはわかりませんが、ベトナムの人々の死亡率が非常に高く、生命保険という商品を売っても、保険金を払ってばかりで生命保険ビジネスが成り立たないことに要因の一つがあるのならば、ベトナムの人々の健康状態を改善することで保険市場を拡大したい狙いがあるのでしょうね。

さて、こういうエントリーシートでは設問の意図を把握して、いかにそれに沿った答えを書けるか、ということが大事。でも就活生の立場だとそういう意図ってあんまりわからなかったりするので、その辺を解説しますよ。

一般的なESの書き方はこちら
【学歴別】ES(エントリーシート)の考え方 - 論理と情緒と情熱と。
ESをわかりやすい構成で書くコツ「状況・複雑化・疑問・答え」(考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則) - 論理と情緒と情熱と。

第一生命14卒ES総合職

●学内外にかかわらず、あなたが学生時代(中学・高校も含む)に最も力を入れたこと、自信をもって語ることができる経験について具体的に教えてください。 (300文字以内)
「学生時代に頑張ったこと」=「自己PR」ですね。以下の記事が参考になります。これはあなたをアピールするための文章ですから、きちんと「アピールポイントはなにか」を考えた上で書いてくださいね。

面接やES全てにつながる本質的な自己PRの考え方前編:面接官の意図 - 論理と情緒と情熱と。
面接やES全てにつながる本質的な自己PRの考え方後編:ー効果的な自己PRの構造ー - 論理と情緒と情熱と。

●生命保険業界を取り巻く環境は大きく変化しています。生命保険業界、および第一生命で働きたいと考える理由を教えてください。 (300文字以内)
これは生命保険業界を取り巻く環境の変化を考慮した上で、志望動機を述べなさい、ということですね。なので、必要な要素としては「生命保険業界を取り巻く環境の変化」「生命保険業界の志望理由」「その中でなぜ第一生命か」の三点です。

一つ目の環境の変化について僕が思うところを少し書かせてもらいます。おそらく、生命保険業界にとってクリティカルな変化は2つあって、それはネット生保の登場とTPPです。
ライフネット生命などが最近有名になってきましたが、今まで対面販売が主流だった保険業界で、ネットショッピングの感覚で直接保険を購入できるサービスなのです。こちらは営業のお姉さんたちがいらない分、人件費がかからないのでその分保険の価格を安くできるのです。
また、TPPの方に関しては、安いアメリカの保険が輸入されてくる可能性があるということです。アメリカではネットで保険料を比較できるサービスが普及しているため、日本に比べて保険料が安いのです。

この2つの変化によって、従来の保険と同じ品質だけれど安い保険が出てきたら、そちらの保険のほうを契約してしまいますよね?これが日本の生命保険業界における危機なのです。

ただ、生命保険はセンシティブな商品であるため、特に高齢者にとっては信頼できる会社に頼みたいという思いがあるでしょう。その意味では、急速な減退は起きないでしょうが、それでもこの変化に対応できなければ、なかなか未来は明るいとはいえないのです。

参考

TPPが解禁になったら日本の生命保険は壊滅するかも | 亀甲来良の生命保険BLOG

志望動機については、過去に詳しい書き方について記事を書いたので、そちらを参照して下さい。

面接ES全てにつながる本質的な志望動機の考え方 - 論理と情緒と情熱と。
志望理由で「成長したい」と言う就活生がいたら迷わず落とします - 論理と情緒と情熱と。

●第一生命でどんな仕事をしてみたいですか?自由に書いてください。自身の夢やキャリアビジョンを織り交ぜていただいても結構です。
生命保険会社では大きく分けて4つの仕事があります。リテールの営業、ホールセールの営業、資産運用、コーポレートです。メインは前者3つですから、その働き方を通して、どんな人間になりたいか、社会にどういう価値を与えていきたいかを記述できるとよいでしょう。

[asin:4002708764:detail]