論理と情緒と情熱と。

就活とかキャリアに関すること多め。「考えたこと」特に、キャリアに関するエントリーを中心に掲載してます。

三井住友銀行のESを解説してみる

スポンサード リンク

メガバンクの一角、SMBCこと三井住友銀行です。


http://www.bloomberg.co.jp/news/123-N0GKRJ6JTSEM01.html
要は、ヘルスケア分野での不動産に投資できるような金融商品をリリースするということです。記事にもあるように、ヘルスケア関連の不動産、介護施設や高齢者用住宅の不足が徐々に顕在化しているということで、その資金調達を容易にすることで、そういった不動産の建築を進ませる狙いがあります。資金としての需要もありますしね。
少子高齢化進行する日本において確実に需要がある分野ですし、やはり着実に打つべき手を打ってきているという印象です。

さて、こういうエントリーシートでは設問の意図を把握して、いかにそれに沿った答えを書けるか、ということが大事。でも就活生の立場だとそういう意図ってあんまりわからなかったりするので、その辺を解説しますよ。

一般的なESの書き方はこちら
【学歴別】ES(エントリーシート)の考え方 - 論理と情緒と情熱と。
ESをわかりやすい構成で書くコツ「状況・複雑化・疑問・答え」(考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則) - 論理と情緒と情熱と。

三井住友銀行14卒ES

1.あなたが学生時代に打ち込んだことのなかで、より多くの人と関りながら成し遂げた経験について簡潔にお答えください。(50字以内)
2.1の設問でお答えいただいたことについて、あなたは周囲の人の中でどのような役割を果たしましたか。簡潔にお答えください。(100文字以内)
3. 1の設問でお答えいただいたことについて、その取組内容と具体的なエピソードについてお答えください。(200字以内)
4. 3の設問でお答えいただいたエピソードについて、もっとも苦労した点は何でしたか?また、克服するためにあなた自身がとった行動について、具体的にお答えください。(200文字以内)
5. 3の設問でお答えいただいたエピソードについて、失敗が許されないような状況を経験したことがありますか?もしあれば、その時、どのような心境で、どのように対応を取りましたか?結果も含めてお答えください。 (200文字以内)
6. 3の設問でお答えいただいたエピソードによって得られたことについてお答えください。(200字以内)

非常に長いESですね。この6設問で1つのエピソードに関して問うています。このエピソードを満たす条件は「大勢のチームでやステークホルダーが関わった経験で、かつ『失敗が許されない』ような状況に遭遇した」ということになります。
大勢の人立ちと関わった経験を聞いているのはそういう人たちとうまくやり、かつその中で、人を惹き付けるような「人間性」や「信頼性」があるような人材がほしいからです。
そして、『失敗が許されない』状況を聞きたいのは、そういう一大事の状況で、踏ん張って粘り強く逃げずに努力できるか、という勝負強さを見たいんでしょうね。だからそういう精神的タフネスがあるということを示すことができれば大丈夫です。

面接やES全てにつながる本質的な自己PRの考え方前編:面接官の意図 - 論理と情緒と情熱と。
面接やES全てにつながる本質的な自己PRの考え方後編:ー効果的な自己PRの構造ー - 論理と情緒と情熱と。

7.三井住友銀行を志望する理由についてお答えください。(200字以内)
銀行という業界を志望する理由と、なぜその中で三井住友銀行なのか、という2点を書くと良いでしょう。
前者の業界の志望理由に関しては、銀行が社会に与えている価値から考えると考えやすいです。銀行は融資を通して企業活動に必要な資金を供給しています。銀行の存在があるからこそ事業を行うことができるという企業はたくさんあります。

その中でなぜ三井住友銀行なのかは、結局「人」に帰着させるしかないです(だって、UFJもみずほもやってること一緒だし)。

面接ES全てにつながる本質的な志望動機の考え方 - 論理と情緒と情熱と。
志望理由で「成長したい」と言う就活生がいたら迷わず落とします - 論理と情緒と情熱と。


採用人数の多いメガバンクでは顕著ですが、採用担当は必ず、採用ポートフォリオを組んでいます。トップ採用で採用されればやりがいのある仕事をさせてもらえるでしょうが(半沢直樹みたいな)、ポジションによってはずっと支店回りなどをしなければならないこともあるので、自分がどういう役回りで採用されているかによっては、有名企業だから良いかというとまた別の問題なんですよね。

銀行での働き方を理解するために

両方ともドラマ化されたの知っている方もおおいとおもいますが、銀行で働くということの雰囲気や空気を感じることができる小説です。その空気がわかっているかどうかで面接でのパフォーマンスも変わってくるので、銀行志望者は一読をお勧めします。