論理と情緒と情熱と。

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住友生命のESを解説してみる

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生命保険のグローバル化を表すようなこんな記事がありました。


住友生命保険は2016年度をめどに、海外出資先の生保に現地で技術支援する人材を現在の3倍の100人に増やす。商品開発、システム開発、リスク管理など保険の実務ノウハウの支援体制を整備して、出資先の経営を軌道に乗せる。人口減などで国内の生保市場が伸び悩む中、成長市場である新興国を中心とした海外での収益基盤構築につなげる。
住友生命 出資先の経営基盤強化 海外の技術支援要員3倍に - SankeiBiz(サンケイビズ)

日本は生命保険加入率9割以上というある意味での異様さを誇り、国内市場は基本的に頭打ちなんですよね。そこで必然的に活路を海外に求めるわけですが、そんな必然性にも関わらず、記事によると「住生には外国語が堪能な専門家は現在30人程度しかいない」とのこと。必要な人材にも関わらず不足しているわけですし、保険業界でグローバルに活躍したい人にとっては、このような保険会社を就職先に選ぶことは充実したキャリアを積むことにつながるかもしれませんね。

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さて、こういうエントリーシートでは設問の意図を把握して、いかにそれに沿った答えを書けるか、ということが大事。でも就活生の立場だとそういう意図ってあんまりわからなかったりするので、その辺を解説しますよ。

一般的なESの書き方はこちら
【学歴別】ES(エントリーシート)の考え方 - 論理と情緒と情熱と。
ESをわかりやすい構成で書くコツ「状況・複雑化・疑問・答え」(考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則) - 論理と情緒と情熱と。

住友生命14卒ES

  • 学生時代に一番力を入れて取り組んだこと、およびそのことから学んだこと、感じたことを教えてください。 (350文字以内)

基本的な自己PRの設問ですね。ここで学んだことが実際の仕事にどう活きるのか、そもそも本当に活きるものなのか考えながら書いてみるといいでしょう、実際に仕事の役に立たないものはアピールする必要ないですからね。

面接やES全てにつながる本質的な自己PRの考え方前編:面接官の意図 - 論理と情緒と情熱と。
面接やES全てにつながる本質的な自己PRの考え方後編:ー効果的な自己PRの構造ー - 論理と情緒と情熱と。

  • 生命保険業界および住友生命を志望する理由を教えてください。 (300文字以内)

「生命保険業界を志望する理由」「それを裏付ける原体験」はセットで書くべきです。生命保険というビジネスがなぜずっと存続しているかと言ったら、それはリスク(不確実性)に対する不安を和らげるからなんですよね。もし保険がなかったら、自分がいつ死ぬかわからず妻子を残したままにしてしまう不安を背負いながら日々生きていかなければなくなってしまう。そういった不安を少しでも和らげて、毎日を楽しく生きる環境を提供する。保険の社会的価値ってそういうもんだと思うので、自分ならそういう風に志望動機書くかなあ。
業界の中でなぜ住友生命なのかは、結局「人」って書くしかないと思うんですけどね。だってそれ以外やってることもビジネスモデルも一緒ですし。

面接ES全てにつながる本質的な志望動機の考え方 - 論理と情緒と情熱と。
志望理由で「成長したい」と言う就活生がいたら迷わず落とします - 論理と情緒と情熱と。

  • 当社はブランドビジョンとして「あなたの未来を強くする」を掲げています。あなたは未来に向けて、自分の能力や強みを活かしてどのようなキャリアを築いていきたいか、自由にご記入ください。 (300文字以内)

将来のビジョンをどのように描いているか、そのビジョンが住友生命でかなえられるものと一致しているのか、ということを見られています。
これも、自分の欲求を満たすためだけのビジョンではなく、他者とどうか変わっていきたいか、というものにフォーカスした方が成熟したビジョンに見えます。たとえば「●●になりたい」よりも「××な人たちに対して△△な価値を与えていきたい」「世界を●●に変えていきたい」ということです。どういう世界を望ましいと考えているか、と言ってもいいでしょう。

まあ、ここでは会社員として雇われるわけですから組織に対して不誠実と思われるようなことは避けた方が無難ですね。独立したいとか。