論理と情緒と情熱と。

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日本生命のESを解説してみる

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業界トップの日本生命ですが、生命保険業界自体、日本では頭打ちのビジネスとなってしまっており、ライフネット生命などのインターネットを使った新たな格安保険も登場してきており、競争が激化しています。
とはいえ巨大な企業なのですぐに倒産ということはないでしょうが、新しい戦略が打ち出せない場合はジリ貧でしょうねえ、、、



生命保険のビジネスモデルというのは、2つの構造からできていて、収益源が2つあります。
1つは、イメージしやすい、「生命保険」という商品を顧客に売って、その対価として保険料を顧客からもらっています。生命保険は、ある一定期間(例えば10年間とか)の間で、もしあなたが死亡した場合には、残された家族のために一定金額をお支払いしますよ、というシステムをとっています。保険会社としては、顧客の中で一定確率で死亡すると見積もった上で、保険額を計算していますから、今までの競合が少ない日本のマーケットでは莫大な利益を上げていたわけです。保険の売上だけで100兆単位ですしね。
もう1つは、そうやって集まった莫大なお金をそのまま寝かしておくのはもったいないということで、年金や株式などに投資を行い資産運用するものがあります。
なので、部署もいくつかあって、主にはリテール部門(個人に対して保険を売る営業)、ホールセール部門(法人に対して保険を売る営業)、資産運用部門、管理部門がります。

さて、こういうエントリーシートでは設問の意図を把握して、いかにそれに沿った答えを書けるか、ということが大事。でも就活生の立場だとそういう意図ってあんまりわからなかったりするので、その辺を解説しますよ。

一般的なESの書き方はこちら
【学歴別】ES(エントリーシート)の考え方 - 論理と情緒と情熱と。
ESをわかりやすい構成で書くコツ「状況・複雑化・疑問・答え」(考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則) - 論理と情緒と情熱と。

日本生命14卒ES

  • 弊社で取り組んでみたい分野・仕事について入力ください(複数可) (全角 50 文字以内)

50文字ということなので端的にやりたいことを書きましょう。この際に、どの部署に入りたいかということも念頭に置くと良いと思います。

  • 自分の能力を活かして、特に取り組みたい分野・仕事について、具体的に入力ください (全角 400 文字以内)

最初の設問との一貫性が大事です。この設問は「自分がやりたい仕事」+「自己PR」の設問になっているので、そのような構成を意識しましょう。
そしてアピールしたい能力とそれを活かす分野がちゃんとハマっているかも大事ですね。営業だったら相手を思いやる気持ちとか、コミュニケーション能力になるんだろうし、資産運用だったら分析能力があると強いですよね。

面接ES全てにつながる本質的な志望動機の考え方 - 論理と情緒と情熱と。
志望理由で「成長したい」と言う就活生がいたら迷わず落とします - 論理と情緒と情熱と。

  • 学生時代に最も力を入れて取り組んだことについて入力ください (全角 50 文字以内)

後で詳しく書くので、取り組んだ内容の要約を書くだけでいいでしょう。工夫点はここで破格余裕がないので、「問題点」と「成果」を定量的に書ければ良いでしょう。

  • なぜそれに取り組もうと考え、どのように取り組んだか、具体的に入力ください (全角 400 文字以内)

自己PRというのは基本的に「アピールしたいポイント」+「それを裏付けるエピソード」の構成で書くべきです。なので、自分は何をアピールしたいのかをしっかり考えた上で書きましょう。

面接やES全てにつながる本質的な自己PRの考え方前編:面接官の意図 - 論理と情緒と情熱と。
面接やES全てにつながる本質的な自己PRの考え方後編:ー効果的な自己PRの構造ー - 論理と情緒と情熱と。

  • 自分自身が最も力を入れて取り組んだことを通じて、どのように成長したか、具体的に入力ください (全角 400 文字以内)

これも自己PRですね。他のものと異なるエピソードがよいでしょう。
「成長」とあるので、成長する前と後の記述を具体的に書くべきです。たとえば、成長する前は自分の好きでないことを避けてきたけれど、成長してどんなことでもモチベーション高く取り組めるようになった、など。

  • 自己PRについて自由に入力ください (全角 400 文字以内)

これも上と同様です。「アピールしたいポイント」+「それを裏付けるエピソード」の構成で書いてください。


生命保険会社ではどことは言いませんが、営業のノルマが厳しく設定されていて、その達成が難しい場合には、身内に営業させることも辞さないような社風があるそうです。会社としては大数の法則を前提としている以上、保険加入者数をできるだけ多くすることが安定的な事業の基盤につながるので、あるいみ合理的なわけですが、営業をする社員の方からしたら、なかなか悩ましい働き方ではありますよね。。。