論理と情緒と情熱と。

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サントリーのESを解説してみる

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就活生にも人気、ビール業界のトップ、サントリーです。最近、160億ドルの巨額M&Aをしたことでも話題になっていましたね。就活生としても、この企業を受けるならチェックすべきレベルのニュースです。

 
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1402/04/news020.html

日本企業の買収では史上三番目に大きいもので、これでサントリーは世界での販路を拡大し、海外進出への大きな足がかりを作ったと言えます。ほとんど同規模の企業を買収するわけですから、財務的負担は非常に重いものです。まさに記事の通り、「賭け」だといえるでしょう。日本市場が縮小していくのが目に見えている中で海外に活路を求めているわけですが、それだけのシナジーがあるのかどうかは、これからのお楽しみということで。

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さて、こういうエントリーシートでは設問の意図を把握して、いかにそれに沿った答えを書けるか、ということが大事。でも就活生の立場だとそういう意図ってあんまりわからなかったりするので、その辺を解説しますよ。

一般的なESの書き方はこちら
【学歴別】ES(エントリーシート)の考え方 - 論理と情緒と情熱と。
ESをわかりやすい構成で書くコツ「状況・複雑化・疑問・答え」(考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則) - 論理と情緒と情熱と。

サントリー14卒ES

  • サントリーで具体的にやってみたい仕事とその理由を書いてください(字数制限なし)

志望動機も含まれていると考えてよいでしょう。「サントリーで何をしたいのか」「なぜサントリーでなければならないか」ぐらいの要素は必須ですね。

「具体的にやってみたいこと」というのは業務内容を指していると考えて差し支えないでしょう。事業部としてはビールやその他酒類、食品や海外事業部など、職種としては営業やマーケティング、人事など様々です。人により向き不向き適性があるので、それに合わせてどういう仕事に取り組んで、社会にどういう価値を与えていきたいかを考えた上で書いてください(もっとも、男性は最初は地方の営業かららしいですけどね。メーカーだし)。

面接ES全てにつながる本質的な志望動機の考え方 - 論理と情緒と情熱と。
志望理由で「成長したい」と言う就活生がいたら迷わず落とします - 論理と情緒と情熱と。

  • 今までの人生における『挑戦』または『創造』の経験について(A4一枚)

これがまた難しい。A4一枚に『挑戦』または『創造』の経験。文章で書いても、絵や図で書いても良いですし、組み合わせても良いでしょう。パソコンで資料を作成して、それをアウトプットするという形でも問題ないはずです。

この設問の取り組み方ですが、基本的には自己PRと一緒です。学生時代がんばったことと一緒です。が、ちょっと「挑戦」や「創造」の意味を考えてから書いてみてください。
「挑戦」とは「一見難易度が高く難しそうだが、成功すれば望ましい成果を生み出す事柄に対して、あえて取り組み、成果を出そうとすること」と言えるでしょう。なので、「どのくらいそしてどのように難しいものなのか」「どのくらい取り組むに値するものなのか」「なぜあえて取り組んだのか」「その困難をどうやって乗り越えたのか」ということを知りたいのですから、それらを表現すべきなのです。そういった、チャレンジ精神がある人を求めているんでしょうね。
「創造」とは新しく物事を生み出すことですが、その対象は、組織や文化や習慣、社会的価値といったものになるでしょう。組織立ったらサークル立ち上げでも該当するだろうし、文化や習慣だったら、例えばやる気のないゼミが面白くないと感じて、チャレンジする文化と伝統を創り上げた、というのも当てはまるでしょう。社会的価値だったら、起業やNPO団体を設立してしてこう言うサービスを作って、こういう社会問題を解決した、という感じですね。とにかく自分が起こした行動によって周りの人たちの生活(の一部)が変えた、周囲を少し手でも良い方向に変化させた経験を求めています。なぜならそれが可能な人は行動力や物事を実現する能力もあるし、なにより人を巻き込める力があるからです。

面接やES全てにつながる本質的な自己PRの考え方前編:面接官の意図 - 論理と情緒と情熱と。
面接やES全てにつながる本質的な自己PRの考え方後編:ー効果的な自己PRの構造ー - 論理と情緒と情熱と。


この会社はお酒の会社である以上、やはり飲み会が多いらしく、仕事なのかプライベートなのかわからなくなることがあるとかないとか。グローバルで魅力的な企業だとは思いますが、飲み会が苦手な人には合ってないかもしれませんね。