論理と情緒と情熱と。

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花王のESを解説してみる

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大手消費材メーカー、花王です。同じ消費材メーカーということで、考え方自体は外資とそんなに変わらないので、こちらの記事も参考にしてみてください。

P&GのES解説から考える外資メーカー採用の条件 - 論理と情緒と情熱と。
ユニリーバ・ジャパンのESを解説してみる - 論理と情緒と情熱と。


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花王と言えばこんなニュースがありました。
花王の14年12月期は増収増益予想、カネボウ関連の補償は計上せず | ロイター
成熟産業である消費材ではいかに付加価値をつけていくかということが大事になりますが、そういった高付加価値商品が売上に貢献した模様。グローバル展開がうまくいっているんですかね。

花王14卒ES(企画営業/MK(家庭品・化粧品)、セールス・マーケティング(ケミカル)・購買・経理・人事)

◆第1希望選択理由(200文字以内)
◆研究内等 ※研究内容が決まっていない場合は「未」とご記入ください。(300文字以内)
学業に関する内容ですね。ヤクルトのES解説で書いたこの部分が参考になります。

単純に内容を教えてください、となっているので、どういう研究・勉強をしたのかその内容を書きましょう。要素しては、「勉強しようと思った動機」「研究手法」「研究してわかったこと」「工夫点」「成果」「学術的価値(社会に与えるインパクト)」でしょうか。全てを含める必要はありませんが、学業について書く場合はなるべく含むべきですし、面接でも聞かれる可能性が高いです。
ヤクルトのESを解説してみる - 論理と情緒と情熱と。

◆花王を志望する理由をご記入ください。また、花王という会社のどこに魅力を感じているかも含めてご記入ください。 (200文字以内)
志望動機です。消費者目線でなく、企業目線で書けるかがポイントですね。

食品メーカーなどのBtoC(対消費者でビジネスを展開していること)の企業だと、単にその製品が好きだからというミーハー的な、消費者の視点で答えてしまいがちですが、そう書こうとしたのなら、ちょっと思いとどまってください。企業が採用したいのは、自社の製品を購買してくれる消費者ではなく、自社に利益をもたらしてくれる人材です。自社の売上を少しでも高めてくれる人材です。なので、製品が好きでしょうがない、ということを前面に出すのではなくて、その企業が社会に与えている価値に自分も共感する、という形で書くべきです。
ヤクルトのESを解説してみる - 論理と情緒と情熱と。

面接ES全てにつながる本質的な志望動機の考え方 - 論理と情緒と情熱と。
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◆ご自身が学生時代に最も力を入れて取り組んだことは何ですか?
(力を入れた理由・内容・そこから学んだことなどをご記入ください。) (200文字以内)

◆自己PRをしてください。(特技・人物・経験など何でも結構です。) (200文字以内)
この2つの設問は基本的には同じなので、「学生時代がんばったこと」が2つあると思ってもらえれば大丈夫です。

面接やES全てにつながる本質的な自己PRの考え方前編:面接官の意図 - 論理と情緒と情熱と。
面接やES全てにつながる本質的な自己PRの考え方後編:ー効果的な自己PRの構造ー - 論理と情緒と情熱と。

◆花王には『花王ウェイ』という企業理念がありますが、その中でご自身が一番共感すること、大切だと思うこと、を理由を含めてご記入ください。 (200文字以内)
価値観を問う設問です。ここに、花王ウェイがなんなのかということが載っていますね。割とキャッチーなコピーなので、どれかには共感すると思うのですが、そもそもどれに共感するかということ自体、その人の価値観の表れであります。ここでは、なぜそのような価値観を持つに至ったかという経験も必ず含めて書きましょう。
花王 | 花王ウェイ(企業理念)
是非、他にPRしたいことがあれば、ご自由にご記入ください。 (200文字以内)
最後に自由記入ですが、これは必ず書きましょう。面接で言ったら最後の逆質問みたいなものです。ここを書かないとなると、そもそもうちに興味がないんだなと思われても当然です。そうなると、実質的には全部併せて自己PRが3つあると言うのに等しいですね笑

メーカーでの働くということの空気をつかむために

就活生にとって実際に働くことはどのようなことかというのはつかみづらいものですが、以下の経済小説や書籍はそういった「空気」をリアリティをもって描いています。そういう空気みたいなものがわかっていると、志望動機を考えたり選考に望む上で非常に有用なので、是非読んでみてください。

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