ヤクルトのESを解説してみる
小さい頃、町内会の催し物とかに参加すると景品とかお土産みたいな感じでヤクルトもらってました。懐かしいです。あれってなんであんなに優しい味がするんですかね。身体にも優しいし。今回はそんなヤクルトのES.
さて、こういうエントリーシートでは設問の意図を把握して、いかにそれに沿った答えを書けるか、ということが大事。でも就活生の立場だとそういう意図ってあんまりわからなかったりするので、その辺を解説しますよ。
一般的なESの書き方はこちら
【学歴別】ES(エントリーシート)の考え方 - 論理と情緒と情熱と。
ESをわかりやすい構成で書くコツ「状況・複雑化・疑問・答え」(考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則) - 論理と情緒と情熱と。
ヤクルト14卒ES
- あなたの学校での「研究テーマ」または「ゼミ・卒論」の内容についてお答えください。
「研究テーマ」「ゼミ・卒論」のない方は「得意科目」の内容についてお答えください。 200 文字以内
単純に内容を教えてください、となっているので、どういう研究・勉強をしたのかその内容を書きましょう。要素しては、「勉強しようと思った動機」「研究手法」「研究してわかったこと」「工夫点」「成果」「学術的価値(社会に与えるインパクト)」でしょうか。全てを含める必要はありませんが、学業について書く場合はなるべく含むべきですし、面接でも聞かれる可能性が高いです。
- ヤクルト本社に応募するにあたっての想いを述べてください。 350 文字以内
一般的な志望動機です。以下の記事が参考になります。
面接ES全てにつながる本質的な志望動機の考え方 - 論理と情緒と情熱と。
志望理由で「成長したい」と言う就活生がいたら迷わず落とします - 論理と情緒と情熱と。
食品メーカーなどのBtoC(対消費者でビジネスを展開していること)の企業だと、単にその製品が好きだからというミーハー的な、消費者の視点で答えてしまいがちですが、そう書こうとしたのなら、ちょっと思いとどまってください。企業が採用したいのは、自社の製品を購買してくれる消費者ではなく、自社に利益をもたらしてくれる人材です。自社の売上を少しでも高めてくれる人材です。なので、製品が好きでしょうがない、ということを前面に出すのではなくて、その企業が社会に与えている価値に自分も共感する、という形で書くべきです。
- 学生時代に最も頑張ったこと、チャレンジしたことを具体的に教えてください。 300 文字以内
典型的な自己PRですね。以下を参考にしてください。
面接やES全てにつながる本質的な自己PRの考え方前編:面接官の意図 - 論理と情緒と情熱と。
面接やES全てにつながる本質的な自己PRの考え方後編:ー効果的な自己PRの構造ー - 論理と情緒と情熱と。
- 課題として残ったこと、それに対して今後取り組みたいことを具体的に教えてください。 200 文字以内
これに対しても上のリンク先で述べた問題解決のフレームワークで答えることができます。課題は何で、そのボトルネックどこで、そこにどう策を講じていくか。そういった問題解決への立案能力あるかが試されています。
- この経験から得たもので、活かしていきたい「あなたならではの強み」を教えてください。 200 文字以内
これが、あなたの価値観だったり資質だったりコアに相当するものなのです。
自己分析のやり方がわからない人へ。最小限の努力で最大限の自己分析の方法その1:自己分析が必要な理由とそのゴール - 論理と情緒と情熱と。
自己分析のやり方がわからない人へ。最小限の努力で最大限の自己分析の方法その2:自己分析のハウツー - 論理と情緒と情熱と。
- あなたの好きなこと・ものについて相手が関心をもつように自由にアピールしてください。 600 文字以内
これも、上記と同様に、コアを問う設問です。どんなものが好きか、どういうところが好きか、どれくらい好きか、というところを見ることによって価値観やモチベーションの高さを見ています。
- 将来のキャリアビジョンについて教えてください。(選択式)
a. 海外事業所での業務にチャレンジしたい。(最短で入社5年目以降)
b. 国内で営業や管理など様々な経験を積み、事業拡大に貢献したい。
会社も採用ポートフォリオを組んでいるので、どういう役割を担わせるかあらかじめ決めた上で採用したいのです。
- 前問で選択した理由と、具体的にどのような活躍をしたいのか教えてください。 500 文字以内
志向性を知った上で、どこまで真剣に自分のキャリアを考えていけばいいのか、思考の成熟度を見ているのです。