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他己分析は目的によってやり方を変えるべき!ー1番有効な自己分析ー

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今の時期はESに追われる時期だと思いますが、エントリーシートの設問は基本的には自分のことを理解していないと書けないものですよねー。なので自己分析が必要になってくるわけですが、自分ばかりで考えていてもなかなか限界があるものです。なので今回は自分の身の回りの人を利用して自己分析をする「他己分析」について書いていきます。

自己分析については以下の記事を。
自己分析のやり方がわからない人へ。最小限の努力で最大限の自己分析の方法その1:自己分析が必要な理由とそのゴール - 論理と情緒と情熱と。
自己分析のやり方がわからない人へ。最小限の努力で最大限の自己分析の方法その2:自己分析のハウツー - 論理と情緒と情熱と。

ジョハリの窓

コミュニケーションや心理学で用いられる有名なモデルで、ジョハリの窓というものがあります。

ジョハリの窓(ジョハリのまど、英語: Johari window)とは、自分をどのように公開ないし隠蔽するかという、コミュニケーションにおける自己の公開とコミュニケーションの円滑な進め方を考えるために提案されたモデル。
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wikipediaより

このモデルにおいて注目してほしいのは、心理学の世界において「自分自信が気づいていない自分」という部分が当然のように存在しているとされているし、このモデルでもその枠組みを用いているということです。そうです、自己理解を深めるためには自分では絶対気づけない部分というのが存在するのです。これが、他己分析が有用であり、かつ通らなければならない道であることの根拠です。

どうやって行うべきか

他己分析には何も決まりきった方法はなくて、単純に、誰か身近な人に、「私ってどんな人間だと思う?」とか聞いてみればいいのですが、他己分析に慣れた人だったり、人生経験豊富な人であったりしない限り、的を得た答えを得るのは案外難しかったりします。なので、ここでは、「誰に」「何を」聞けば良いかについて考えてみます。

誰に聞く?

これは明確に2通りあって、そしてそれがタイトルにある「目的」に直接的に関わってきます。ズバリ、他己分析は、自分のことをよく知っている人、知り合いだけどあまり親しく知らない人、の両方に聞くべきです。一見、自分のことをよく知っている仲のいい友人にさえ聞いておけば良いように思うかもしれませんが、それは少し違います。

仲のいい人に聞く場合、自分のコアとなる価値観や、自分が本当はどういう人間であるかということを知りたいときに活用すべきです。志望動機や将来のビジョン、価値観、キャリアプランなどを構築したいときには「本当の自分」を知っておくことが重要で、それをベースに考えると説得力のある、納得できる志望動機やキャリアプランを考えることができます。

「知り合いだけどあまり親しく知らない人」になぜ聞くべきかと言うと、彼・彼女らの印象が、面接のときの印象にダイレクトに反映される可能性が高いからです。そもそも面接というのは短くて15分、長くてもせいぜい1時間のコミュニケーションの中で合否が決められてしまいます。その性質上、第一印象で決められる度合いが大きく、そのため自分の第一印象や浅い関係性での印象を知ることが有効になってくるのです。受ける企業によって、「自分をどう思わせたいか」というのは変わってくるはずなので、まず自然体のときに自分がどういう印象を与えているのかを知ることが大事なのです。

何を質問する?

基本的にはどちらの人たちに対しても質問する項目は同じですが、人によって解釈を変える必要があります。また、二種類の人たちに聞いてみて、評価が違うのだとしたら、そのギャップは(少なくとも面接では)できるだけ縮めた方が良いということになるでしょう。

  • 自分のことをどんな人間だと思うかとそう思う根拠となった具体的理由
  • 何が好きで嫌いだと思うか
  • 第一印象と今のギャップ
  • コミュニケーションのやり方の特徴とそれは具体的にどういうものか
  • 自分のことを尊敬している点
  • 逆にこれは改善してほしいと思う点
  • 自分と同じタイプの人を挙げてみて
  • 自分とシェアハウスできるか、無理ならその理由。

聞いた方が良いことはこんなところでしょう。

他己分析は多ければ多くの人に聞いただけ有効なのですが、親しい人・そうでない人それぞれ3人ずつくらい聞けば十分でしょう。社会人の人と会ったときに毎回自分の印象を聞いてみるのも良いですね。