JT(総合職)の15卒ESを解説してみる
今はESで忙しい時期だと思いますので、少しでもヒントになればと思って企業ごとにESの書き方を解説します。今回は日本たばこ産業(JT)の2015卒のESです。
こういうエントリーシートでは設問の意図を把握して、いかにそれに沿った答えを書けるか、ということが大事。でも就活生の立場だとそういう意図ってあんまりわからなかったりするので、その辺を解説しますよ。
一般的なESの書き方はこちら
【学歴別】ES(エントリーシート)の考え方 - 論理と情緒と情熱と。
ESをわかりやすい構成で書くコツ「状況・複雑化・疑問・答え」(考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則) - 論理と情緒と情熱と。
JTの2015卒ES
- ◆JTに入社して、あなたが挑戦したいことは何ですか?理由を付して、お答えください。
(200文字以内)
- ◆あなたの学業への取り組み内容とその成果について教えてください。
(200文字以内)
- ◆あなたが学業以外に、最も力を入れたことは何ですか?取り組み内容とその成果について教えてください。
(200文字以内)
- ◆人はなぜ「たばこ」を吸うと思いますか?
(200文字以内)
1つ目
- ◆JTに入社して、あなたが挑戦したいことは何ですか?理由を付して、お答えください。
(200文字以内)
これは志望動機や将来のビジョンを問うタイプのごく一般的な設問です。加えて、企業の業務がどのようなものか理解しているかどうかも問われます。
採用担当の視点としては、その「挑戦したいこと」がJTでできることとマッチしているのか、そのやりたいことというのが自己中心的でない、成熟した人間の考えることなのか、ということを確認したいものです。
ここでは、マーケティングや事業企画、セールスなど業務内容がまで踏み込めると良いですね。構成としては、「私は御社においてマーケティングの仕事を通して○○に挑戦したいです。その理由は××で、〜〜という経験に基づいています」というような形で記述できると良いでしょう。
志望動機の書き方についてはこちら
面接ES全てにつながる本質的な志望動機の考え方 - 論理と情緒と情熱と。
志望理由で「成長したい」と言う就活生がいたら迷わず落とします - 論理と情緒と情熱と。
2つ目の設問
- ◆あなたの学業への取り組み内容とその成果について教えてください。
(200文字以内)
勉強についての取り組みです。一般的には学部生ならゼミ、院生なら研究室のことを書くことになると思います。社会人になってからも日々勉強で、勉強に対する好奇心というのは非常に大切なものです。なので、そのような資質があるかということを採用担当はこの質問で見たいのです。
勉強や学ぶことに対するモチベーションはあるのか、あるのだったらそのモチベーションはどこから来ているのかを知りたいのです。
構成としては「私は○○ゼミで××という研究テーマに取り組んでいます。今はまだ研究途上で〜〜という状況で、現在は△△という状態にあります。これが成功すれば、●●という成果につながります」となるでしょう。あくまで一例ですが。
学部三年生や修士一年生ならばまだ自分の研究は完成していないでしょうから、この設問に答えるのも難しいかとは思いますが、今の現状やその取り組みを通して到達した成果などを定量的に表すことができれば問題ないです。この時期ならしょうがないですしね。
3つ目
- ◆あなたが学業以外に、最も力を入れたことは何ですか?取り組み内容とその成果について教えてください。
(200文字以内)
これも典型的な自己PRや学生時代がんばったことを問う設問です。200字と短いので、自分がアピールしたいポイントとそれを裏付けるエピソードを簡潔に書きましょう。
詳しい自己PRの書き方については以前記事書いたので参考まで。
面接やES全てにつながる本質的な自己PRの考え方前編:面接官の意図 - 論理と情緒と情熱と。
面接やES全てにつながる本質的な自己PRの考え方後編:ー効果的な自己PRの構造ー - 論理と情緒と情熱と。
4つ目
- ◆人はなぜ「たばこ」を吸うと思いますか?
(200文字以内)
これは複数の知人から聞いた話ですが、JTはたばこのネガティブなイメージを就活生にもたれることを非常に心配しています。また、内定をもらった優秀な人もそういったネガティブイメージから内定を辞退している人が多いようです。なので、採用担当としては、たばこに悪いイメージを持っている人は自体リスクがあるということで、早々にそのリスクを排除したいのでしょう。
つまりここの設問ではタバコが社会的な価値をイメージ出していること、自分はタバコに対してポジティブなイメージを持っていることを示せればいいです。なんだか踏み絵みたいですね笑
メーカーでの働くということの空気をつかむために
就活生にとって実際に働くことはどのようなことかというのはつかみづらいものですが、以下の経済小説や書籍はそういった「空気」をリアリティをもって描いています。そういう空気みたいなものがわかっていると、志望動機を考えたり選考に望む上で非常に有用なので、是非読んでみてください。