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学歴フィルターで高学歴の人が得をするのは間違ってないと思う

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企業が学歴フィルターをかけているかどうかということを考えるとき、それはかけていると考えた方が現実に即しているでしょう。「学歴 就活」とかでググればくさるほど記事が出てきますが、ここではその一例を紹介。

人材コンサルティングのHRプロ(東京・千代田)が約400社を調査したところ、重点的に学内説明会などを開く「ターゲット校」を設定する企業は14年卒で52%と上昇。さらに15年卒は55%まで上がる見通しという。4年前の33%から一気に上がっている。採用活動に割く人材に限りがある企業は大学を絞って学内説明会を開き、その大学の学生を集中的に採用しようとするからだ。
就活生に朗報? 「学歴フィルター」に異変あり :日本経済新聞

ソニーが学歴フィルターをかけず、どの大学からどのくらいとると決めずに選考してみたら、例年より高学歴の方が多くなってしまったという話は有名ですが、学歴フィルターによって優秀な人材がとれる確率が高まるのは、なぜなんでしょうか。そこに明確な理由はあるのでしょうか。

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応募してくる人数が多すぎる

そもそも学歴フィルターをかける企業は、概して応募者がとても多いものです。中には数万人もエントリーしてくる企業も。そしてどういう企業って有名な大企業なんですよね。たとえば食品メーカーで誰もが知っている企業(例えば味の◯とか)は就活生に知れ渡ってる分、エントリーの候補となりやすい。逆に知名度学低い企業はその認知度を挙げるために四苦八苦しているのですが。。。

それだけエントリーしてくると対応する人事も当然大変なことになります。全員面接するとしたら、まず会場を用意して、(その時間分他のことで働いていたら◯百万円の利益を挙げることができていたかもしれない)社員を引っ張りだしてきて、と実にコストがかかるのです。日程もかなりの数を用意しなければなりませんし。

採用活動というのは合理的な企業やることですから、基本的には利益を生む活動です。「もしこの人を雇って終身雇用したら教育費やいろいろなコストが(ウチの会社だったら)もろもろで5億円くらいかかる。この人は生涯で6億円くらい稼ぎだすポテンシャルがあるから採用しよう」、と人事は考えるのです。採用活動で、(40年単位で)1億円の利益を出しても、採用活動にめちゃくちゃお金がかかっていたらその儲けも吹き飛んでしまうかもしれません。

なので、そういったコストをおさえるために、企業は面接する人数を絞りたがっています。そのひとつの基準として学歴を用いているのです。

処理能力が高い人である確率が高い

高学歴の人は大学受験を突破してきているわけですが、大学受験で測られる能力というのは「一定範囲の決められたものをきちんと理解し、かつその枠組みに乗っ取って知識を再構築できること」なわけで、膨大な量を暗記するという高負荷な作業をしてきたのです。なので枠組みや制度が決められた中でそれを着実に遂行するという、処理能力によって一定程度スクリーニングされているわけです。

これはもちろん仕事をしていく上で必要な要素であって、特に社歴の長い企業や大企業ではなおさらです。歴史が長いほど今まで構築されてきた様々ルールがあるわけでそれに乗っ取った上で成果を出すことが求められます。大企業においてはその上で、業務が細分されていて、前年度や従来の方法を踏襲しながら仕事をしていくわけです。

こう考えると、企業が処理能力が高い高学歴を採用しようとする、少なくともそれによって母集団を形成するのはきわめて合理的だと言えそうです。

言われたことをきちんとできる人である確率が高い

上記と少しかぶるのですが、大学受験を経てきた高学歴生は、言われたことや決められたことを従順にこなせる可能性が高いのです。受験だってやるべき範囲や覚えるべきものに個人差があるわけでもなく、学校の先生や塾の講師や教科書から「これやれよ」って言われたことを素直に、身体にしみ込むまでやらされるわけです。このような従順な、言葉を変えれば、反抗的でない、人材というのは企業にとっても好ましいのは当たり前と言えるでしょう。

企業がなぜ人材を採用するかと言えば、企業としてこなさなければならない仕事があって、それをやってくれる人を求めているからです(新規事業立案などの場合は別ですが、その場合だって「新規事業立案をやらなければならない」わけですからねえ)。基本的には人ありきではなく企業ありきで、仕事というのは存在するのです。

大企業のほとんども総合職で採用をするわけであって、内定後に「この仕事をやってくれ」と言って新入社員に仕事を課す。そこで「俺は経理がやりたかったんだ!営業なんてやりたくない!」という人間は企業にとって非常に扱いづらいわけです。なので、従順で言ったことをちゃんとやってくれる人材がほしい企業にとって、大学受験で従順さを身につけている可能性が高いことは、アピールポイントになるわけです。

大事なのはファクトから考えること

だから高学歴の人は安心というわけではありません。最初の第一段階で(例えばES)とかで優遇されるだけであって、面接からは真っ向勝負です。使えなと思われたら容赦なく落とされます。

学歴に自信がない人もだからといって終わりではありません。学歴フィルターは最初に面接する人数を絞りたいという意図で行われていることがほとんどなので、そこを突破すれば後はフェアな勝負です。

大事なのは、学歴に自信がある人もない人も、「自分の学歴はこう評価されているんだな」という視点をもつことです。その上で、ギャップをアピールしにいくのか、想定通りの優秀さを醸し出すのか、戦略は人それぞれです。そういった戦略をたてて、効率的に有効に就活を行ってほしいと思います。

学歴フィルターを信じたくないからと言って無視するのは建設的ではありません。それは存在するのですから。それは学生が損をするとか得をするとかいう次元の話ではなく、単純に企業の合理的行動の結果なのです。

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