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裏に意図を感じると、僕らは胡散臭さを感じてしまう

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誰かに何かを伝えるときには、その伝え方に注意しないといけません。僕らは何かと敏感で疑り深いので、相手が勘ぐってしまうと、途端に、「伝える」ということのハードルが高くなってしまうのです。

 

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一例をあげます。就職活動のセミナーで、(セミナー主催企業と関係ないと思われる一般の)内定者3人ががパネルディスカッション行い、就活生に対して「就活は早く動けば動くほど有利になるよ。今このセミナーに来ているみんなは早く動けているわけだしサマーインターに向けて準備しよう」みたいなメッセージを送ったとします。その言葉が内定者の自発的な気持ちや思いによって発せられると就活生が感じればいいのですが、もし彼らがそこに何らかの他意を感じてしまった場合、内定者のメッセージはかなり胡散臭いものになってしまうのです。

その他意とは、たとえば、内定者3人が一様に「就活は早く動いてサマーインターンに行くべきもの」というメッセージを発した場合、その一致に違和感を感じてしまった場合、彼らの発言全てが自発的なものでなく、裏で台本やシナリオがあって、「言わされた」メッセージと感じてしまった場合、そのメッセージはほとんど刺さらなくなってしまいます。

「言わされている」と感じてしまうと、何か裏で意図があって、同一のメッセージを発することによって就活生を一つの方向性に流しているんじゃないか、そうやって流すことによってその「意図」は何らかの利益を得ているんじゃないか、と考えってしまうのです。

別の言い方をすれば、今目の前にいる人たちは、人生の先輩として自分たちにアドバイスをくれているのではなく、自分たちを利用しようとしていて、目的はほかにあるんじゃないかって思ってしまうということです。目的が自分たちに関するものでなく、利用されていると感じたときに人間は嫌悪感を感じるものですし、モチベーションが著しく下がるのです。

 

だから、相手に何かを伝えるときにはこの「他意」を絶対に感じさせてはいけません。でもこれがなかなか難しいこと。実際、「伝える」時っていうのはほかに目的があることも多いですし、それ自体は悪いとは言えません。しかし伝えられる側にとってはその善悪なんて全く関係ないわけですし。

 

しかも、本当は伝えるだけじゃ意味なくて、そこから相手に何らかのアクションを取ってもらわないと、伝えた意味ってないんですよね。そしてそれはさらにハードルが高い。

 

いかに「あなたが目的ですよ」と思わせることができるか。伝えて行動を起こしてもらう時の、重要なファクターになるのです。