イノベーションのジレンマー成功企業が陥る罠ー
スポンサード リンク
続いて、イノベーションのジレンマ。テストでミスったのはこっちなんですが。。。
イノベーションのジレンマが何かという話の前に、まず2種類のイノベーションについて。
イノベーションには、「破壊的イノベーション」と「持続的イノベーション」があります。
- 破壊的イノベーション:従来とは全く異なる価値基準を市場にもたらし、相対的に低価格。短期的には製品の性能を引き下げるので(=最初の製品の性能はどうしても低いので)ローエンド市場で受容される。また、新しい顧客に評価される。
ローエンド市場っていうのは、極端に言えば「安かろう悪かろう」の市場です。ハイエンド市場はその逆。
- 持続的イノベーション:既存の技術の性能を向上させ、ハイエンド市場に受け入れられるものです。
んで、「イノベーションのジレンマ」っていうのは、持続的イノベーションに系統しすぎてしまうと、ほかから出てきた破壊的イノベーションによって駆逐されてしまいかねないことを言います。
ブルーレイなんかがいい例ですね。
成功した企業ほど、その成功製品・プロダクトにしがみつくので陥りやすいです。
イノベーションのジレンマを生み出す原因の論点としては、
- 企業は顧客と株主に資源を依存している:実質的には、優良企業の資源配分は顧客が決定している。顧客が買ってくれるものに資源を投入していしまうということですかね
- 小規模な市場では大企業の成長ニーズを解決できない:破壊的イノベーションはローエンド市場から始まるわけですが、ローエンド市場では利益率が低くて、たいした利益を生み出せないんですね。そんもの、大企業にとったら投資する価値無いと。
- 存在しない市場は分析できない:まんまですねこれは。将来のことは誰にもわかりません。破壊的イノベーションは存在しない市場を対象としているわけですから。
- 組織の能力は無能力の決定要因になる:組織の能力は、プロセスと価値基準からなりますが、これらは持続的イノベーションには資するものの、破壊的イノベーションに直面した時には足かせになってしまします
- 技術の供給は市場の需要と等しいとは限らない:破壊的イノベーションは存在しない市場を対象にしているのですから、市場によって求められる技術が違うのは当然でしょう。
こんな感じですね。
以前、SONYのことを調べた時に、レガシーの問題が扱われていたのですが、おそらくそれに通ずることなのでしょう。
やはり、イノベーションをおこすのはベンチャーじゃないと理論的にも難しいというわけですね。